市場
予報
英国債の利払い急増はポンドにとって圧迫要因=NY為替
きょうのポンドはECB理事会を受けたユーロの動きに振らされる展開となっている。ユーロドルの下落と伴にポンドドルも一時1.18ドル台に下落する場面が見られた。 きょうは英国立統計局(ONS)が6月の公的部門純借り入れを発表していたが、債務の利払いは194億ポンドでこれまでの最高記録の2倍以上に膨らんだ。物価連動債の指標である小売物価指数(RPI)が4月に大幅な上昇だったことを反映したとしている。前年比で103億ポンドの増加。 政府借入金は229億ポンドと、前年比41億ポンド増となり、記録開始以来の2番目の高水準となった。これは英予算責任局(OBR)の予測を6億ポンド上回っている。 市場からは、英消費者物価指数(CPI)が6月の9.4%から10月に約12%まで上昇し、生活費危機が深刻化した場合、次期首相の家計救済策は制限される可能性があるとの指摘も出ており、利払い急増はポンドにとって圧迫要因と見られているようだ。GBP/USD 1.1970 GBP/JPY 165.15 EUR/GBP 0.8525MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ドル円は137円台に下落 ECB理事会や原油安を受けて米国債利回りが急低下=NY為替
ドル円はNY時間に入って戻り売りを強めており、137円台に下落している。この日のECB理事会や原油下落を受けて米国債利回りが急低下していることがドル円を圧迫している模様。ただ、きょうは日銀決定会合後の黒田総裁の会見を受けて円安が強まり、ドル円も138円台後半まで上昇する場面が見られていた。 黒田総裁は会見で「金利を引き上げるつもりは全くない。今の円安はドルの独歩高。金利をちょこっと上げたらそれだけで円安が止まるとは到底考えられない」と述べていた。止めるには大幅な利上げが必要になり、経済に物凄いダメージになるとの認識を示していた。 きょうは展望レポートも公表され、予想通りにインフレ見通しを上方修正していた。一方、GDP見通しについては、2022年度は2.4%に下方修正したものの、2023年度については逆に前回の1.9%から2.0%に上方修正していた。来年はリセッション(景気後退)の警戒感も高まっている中で意外感もあったが、現段階では中々、景気後退を織り込めないのかもしれない。USD/JPY 137.97 EUR/JPY 140.56GBP/JPY 164.96 AUD/JPY 95.10MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ドル円は137円台に下落 ECB理事会や原油安を受けて米国債利回りが急低下=NY為替
ドル円はNY時間に入って戻り売りを強めており、137円台に下落している。この日のECB理事会や原油下落を受けて米国債利回りが急低下していることがドル円を圧迫している模様。ただ、きょうは日銀決定会合後の黒田総裁の会見を受けて円安が強まり、ドル円も138円台後半まで上昇する場面が見られていた。 黒田総裁は会見で「金利を引き上げるつもりは全くない。今の円安はドルの独歩高。金利をちょこっと上げたらそれだけで円安が止まるとは到底考えられない」と述べていた。止めるには大幅な利上げが必要になり、経済に物凄いダメージになるとの認識を示していた。 きょうは展望レポートも公表され、予想通りにインフレ見通しを上方修正していた。一方、GDP見通しについては、2022年度は2.4%に下方修正したものの、2023年度については逆に前回の1.9%から2.0%に上方修正していた。来年はリセッション(景気後退)の警戒感も高まっている中で意外感もあったが、現段階では中々、景気後退を織り込めないのかもしれない。USD/JPY 137.97 EUR/JPY 140.56GBP/JPY 164.96 AUD/JPY 95.10MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
バイデン大統領、検査で陽性も軽症で職務継続
バイデン大統領がきょう、新型ウイルス検査で陽性になったと、ホワイトハウスが明らかにした。症状は軽く、ファイザー製の経口薬「パクスロビド」の服用を開始したという。報道官によると、バイデン大統領はホワイトハウスで自主隔離しながら職務は継続するとしている。 バイデン大統領はサウジアラビアとイスラエルへの訪問から今週帰国。20日にはマサチューセッツ州の石炭火力発電所跡地で演説し、気候変動問題への取り組みを訴えていた。本日はペンシルベニア州で銃の安全性や犯罪に関する演説などを計画していた。 バイデン大統領はワクチン接種および2回目のブースター(追加免疫)接種も終えている。ホワイトハウス報道官は、回復するまで健康状態に関する情報を毎日提供すると説明した。
イタリア、9月25日に総選挙実施の見通し=NY為替
イタリアのドラギ首相が辞任したことで、早期の総選挙実施が予定されているが、マッタレッラ大統領は首相の辞任を受け議会の解散を発表した。一部報道では9月25日に総選挙を実施する意向と伝わっている。その場合、中道右派連合が勝利する可能性が高いという。世論調査によると、イタリアの歴史上初めて秋に行われるこの投票では現在、女性党首のメローニ氏が率いる「イタリアの同胞」が勝利すると予想されているようだ。 特にユーロの反応は限定的で、ユーロドルは1.01ドル台後半での推移となっている。EUR/USD 1.0191 EUR/JPY 140.48 EUR/GBP 0.8518MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
イタリア、9月25日に総選挙実施の見通し=NY為替
イタリアのドラギ首相が辞任したことで、早期の総選挙実施が予定されているが、マッタレッラ大統領は首相の辞任を受け議会の解散を発表した。一部報道では9月25日に総選挙を実施する意向と伝わっている。その場合、中道右派連合が勝利する可能性が高いという。世論調査によると、イタリアの歴史上初めて秋に行われるこの投票では現在、女性党首のメローニ氏が率いる「イタリアの同胞」が勝利すると予想されているようだ。 特にユーロの反応は限定的で、ユーロドルは1.01ドル台後半での推移となっている。EUR/USD 1.0191 EUR/JPY 140.48 EUR/GBP 0.8518MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ノルドストリーム1の再開はユーロを短期的にサポートする可能性=NY為替
ユーロドルは午後になって1.01ドル台後半での推移が続いている。この日のECB理事会を受けてユーロは上下動した。ECBは予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを打ち出した。8年続けたマイナス金利を終了した格好となり、発表直後はユーロも買いを強め、ユーロドルは1.0280ドル近辺まで上昇した。しかし、その上げを維持できずに、今度は急速に売りが強まり、ユーロドルは1.01ドル台に下落。 ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。 一方、きょうはロシアが欧州への天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム1」を再開したというニュースが流れた。市場からは、それは短期的にユーロをサポートする可能性があるとの指摘も出ていた。欧州の天然ガス価格の下落も予想されるとしている。 パイプラインがメンテナンスのために停止する前から、ロシア国営のガスプロムはパイプラインでの供給量を40%まで削減していた。パイプラインが40%まで再開されることが欧州が期待できる最善であり、それ以下の流量では、EUと英国の経済状況はかなり暗くなるという。EUR/USD 1.0187 EUR/JPY 140.39 EUR/GBP 0.8521MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ノルドストリーム1の再開はユーロを短期的にサポートする可能性=NY為替
ユーロドルは午後になって1.01ドル台後半での推移が続いている。この日のECB理事会を受けてユーロは上下動した。ECBは予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを打ち出した。8年続けたマイナス金利を終了した格好となり、発表直後はユーロも買いを強め、ユーロドルは1.0280ドル近辺まで上昇した。しかし、その上げを維持できずに、今度は急速に売りが強まり、ユーロドルは1.01ドル台に下落。 ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。 一方、きょうはロシアが欧州への天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム1」を再開したというニュースが流れた。市場からは、それは短期的にユーロをサポートする可能性があるとの指摘も出ていた。欧州の天然ガス価格の下落も予想されるとしている。 パイプラインがメンテナンスのために停止する前から、ロシア国営のガスプロムはパイプラインでの供給量を40%まで削減していた。パイプラインが40%まで再開されることが欧州が期待できる最善であり、それ以下の流量では、EUと英国の経済状況はかなり暗くなるという。EUR/USD 1.0187 EUR/JPY 140.39 EUR/GBP 0.8521MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ECB理事会を受けてユーロは上下動 ドル円は137円台に下落=NY為替前半
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りを強め、137円台に下落している。この日のECB理事会や原油下落を受けて米国債利回りが急低下していることがドル円を圧迫している模様。ただ、きょうは日銀決定会合後の黒田総裁の会見を受けて円安が強まり、ドル円も138円台後半まで上昇する場面が見られていた。 黒田総裁は会見で「金利を引き上げるつもりは全くない。今の円安はドルの独歩高。金利をちょこっと上げたらそれだけで円安が止まるとは到底考えられない」と述べていた。止めるには大幅な利上げが必要になり、経済に物凄いダメージになるとの認識を示していた。 今回は展望レポートも公表され、予想通りにインフレ見通しを上方修正していた。一方、GDP見通しについては、2022年度は2.4%に下方修正したものの、2023年度については逆に前回の1.9%から2.0%に上方修正していた。来年はリセッション(景気後退)の警戒感も高まっている中で意外感もあったが、現段階では中々、景気後退を織り込めないのかもしれない。 ユーロドルはこの日のECB理事会を受けて上下動。ECBは予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを打ち出した。8年続けたマイナス金利を終了した格好となり、発表直後はユーロも買いを強め、ユーロドルは1.0280ドル近辺まで上昇した。しかし、その上げを維持できずに、今度は急速に売りが強まり、ユーロドルは1.01ドル台に下落した。 ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。 この制度は、ECBが効果的な利上げでインフレ抑制を支援するか、それと...
ECB理事会を受けてユーロは上下動 ドル円は137円台に下落=NY為替前半
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りを強め、137円台に下落している。この日のECB理事会や原油下落を受けて米国債利回りが急低下していることがドル円を圧迫している模様。ただ、きょうは日銀決定会合後の黒田総裁の会見を受けて円安が強まり、ドル円も138円台後半まで上昇する場面が見られていた。 黒田総裁は会見で「金利を引き上げるつもりは全くない。今の円安はドルの独歩高。金利をちょこっと上げたらそれだけで円安が止まるとは到底考えられない」と述べていた。止めるには大幅な利上げが必要になり、経済に物凄いダメージになるとの認識を示していた。 今回は展望レポートも公表され、予想通りにインフレ見通しを上方修正していた。一方、GDP見通しについては、2022年度は2.4%に下方修正したものの、2023年度については逆に前回の1.9%から2.0%に上方修正していた。来年はリセッション(景気後退)の警戒感も高まっている中で意外感もあったが、現段階では中々、景気後退を織り込めないのかもしれない。 ユーロドルはこの日のECB理事会を受けて上下動。ECBは予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを打ち出した。8年続けたマイナス金利を終了した格好となり、発表直後はユーロも買いを強め、ユーロドルは1.0280ドル近辺まで上昇した。しかし、その上げを維持できずに、今度は急速に売りが強まり、ユーロドルは1.01ドル台に下落した。 ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。 この制度は、ECBが効果的な利上げでインフレ抑制を支援するか、それと...
ECB理事会を受けてユーロは上下動 ドル円は137円台に下落=NY為替前半
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りを強め、137円台に下落している。この日のECB理事会や原油下落を受けて米国債利回りが急低下していることがドル円を圧迫している模様。ただ、きょうは日銀決定会合後の黒田総裁の会見を受けて円安が強まり、ドル円も138円台後半まで上昇する場面が見られていた。 黒田総裁は会見で「金利を引き上げるつもりは全くない。今の円安はドルの独歩高。金利をちょこっと上げたらそれだけで円安が止まるとは到底考えられない」と述べていた。止めるには大幅な利上げが必要になり、経済に物凄いダメージになるとの認識を示していた。 今回は展望レポートも公表され、予想通りにインフレ見通しを上方修正していた。一方、GDP見通しについては、2022年度は2.4%に下方修正したものの、2023年度については逆に前回の1.9%から2.0%に上方修正していた。来年はリセッション(景気後退)の警戒感も高まっている中で意外感もあったが、現段階では中々、景気後退を織り込めないのかもしれない。 ユーロドルはこの日のECB理事会を受けて上下動。ECBは予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを打ち出した。8年続けたマイナス金利を終了した格好となり、発表直後はユーロも買いを強め、ユーロドルは1.0280ドル近辺まで上昇した。しかし、その上げを維持できずに、今度は急速に売りが強まり、ユーロドルは1.01ドル台に下落した。 ECBはユーロ圏国債の断片化(フラグメンテーション)の防止策として、金融政策の伝達保護のための「トランスミッション・プロテクション・インスツルメント(TPI)」と名付けた債券購入策を発表。ただ、市場はこの新たな断片化防止策に十分納得していないようだ。複雑で実行が難しいように見えるとの指摘も出ている。 この制度は、ECBが効果的な利上げでインフレ抑制を支援するか、それと...
ユーロ円は高値から200ポイント下落 9月より先のECBの利上げは0.25%との見方も=NY為替
きょうのユーロ円はECB理事会を受けて乱高下している。きょうはユーロドルもドル円も下落しており、二重の逆風にユーロ円は高値から200ポイント下落している。現在は140円台半ばでの推移。 きょうのECB理事会を受けて一部からは、次回9月のECB理事会では0.50%ポイントの利上げが予想されるものの、それ以降は0.25%ポイントにペースを落とす可能性が指摘されている。 ECBは景気減速とインフレ上昇という難しい局面に直面しており、ロシアからのガス供給がさらに減少すれば、状況は一段と悪化する可能性がある。さらに、需要減退の脅威にさらされる中、ECBには微妙な綱渡りが要求されており、11月と12月は0.25%ポイントに留めるべきだという。EUR/JPY 140.41 USD/JPY 137.83 EUR/USD 1.0187MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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