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ドル買い強まる 強い米雇用統計で利上げ一時停止期待が後退=NY為替
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まっており、ドル円は130.75円近辺まで上昇している。この日発表の5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回るなど強い内容となったことがドルの買い戻しを強めている。 きょうの強い数字は労働市場が依然として非常にタイトなことを示しており、FRBが6月と7月の利上げ後に利上げの一時停止を検討するのではという期待を覆す内容との指摘も聞かれた。米国債利回りも急上昇しておりドル円を押し上げている。 今週のドル円は2週間ぶりに130円台に上昇。過去3週間に形成されたショートポジションのストップを誘発した模様。市場からは、131.35円の年初来高値を更新すれば、さらに上昇の勢いが増すとの指摘も聞かれる。 ただ、同時にFRBの積極利上げによりリセッション(景気後退)への懸念が強まり、株式市場を始めとしたリスク資産が再び崩れるようであれば、ドル高以上に円高が強まる可能性も指摘されている。USD/JPY 130.73 EUR/JPY 140.13GBP/JPY 163.58 AUD/JPY 94.36MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
市場の英利上げの過度な織り込みがポンドのリスクとの指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場はこの日の米雇用統計を受けてドル買いが強まっており、ポンドドルは1.24ドル台に下落している。本日の21日線が1.2455ドル付近に来ており、その水準が目先の下値メドとして意識される。 市場では依然としてポンドに弱気な見方が多い。ポンドは5月に0.2%上昇したが、今年のパフォーマンスは主要国通貨の中で3番目に悪い。ポンドが直面する最大のリスクは、市場が英中銀の利上げ期待を過度に織り込んでしまっている点だという。 短期金融市場では年内に2.25%もしくは2.50%までの英政策金利の上昇を織り込んでいる。0.25%ポイントずつであれば、年内すべての英中銀金融政策委員会(MPC)で利上げを行うか、その1回は0.50%ポイントの大幅利上げの予想である。ただ、英中銀はすでに過度な引き締めによるリセッション(景気後退)のリスクを警告しており、景気減速を示す証拠も出つつある状況。企業経営者も2020年10月以降で最も悲観的になっており、5分の1以上の企業が今後1年間に投資を削減する予定だという調査結果も出ている。 投資家はいずれ、利上げ期待を縮小せざるを得なくなり、ポンドに売り圧力が強まるという。ポンドドルは1.20ドル割れの可能性を見込んでいるようだ。GBP/USD 1.2496 GBP/JPY 163.66 EUR/GBP 0.8574MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ドル買い戻し強まる 強い米雇用統計で利上げ一時停止期待が後退=NY為替後半
NY時間の終盤に入ってドル円は130円台後半と本日高値圏での推移が続いている。きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円は130円台後半まで上昇している。この日発表の5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回るなど強い内容となったことがドルの買い戻しを強めた。 きょうの強い数字は労働市場が依然として非常にタイトなことを示しており、FRBが6月と7月の利上げ後に利上げの一時停止を検討するのではという期待を覆す内容との指摘も聞かれた。米国債利回りも急上昇しておりドル円を押し上げている。 今週のドル円は2週間ぶりに130円台に上昇。過去3週間に形成されたショートポジションのストップを誘発した模様。市場からは、131.35円の年初来高値を更新すれば、さらに上昇の勢いが増すとの指摘も聞かれる。 ただ、同時にFRBの積極利上げによりリセッション(景気後退)への懸念が強まり、株式市場を始めとしたリスク資産が再び崩れるようであれば、ドル高以上に円高が強まる可能性も指摘されている。 ユーロドルは戻り売りが優勢となった。米雇用統計発表直後には一時1.07ドルちょうど付近まで下げる場面も見られた。しかし、いまのところ1.07ドル台はしっかりと維持されており、底堅さも見せている印象。ECBの利上げ期待が高まる中で、ユーロは以前ほどの脆弱さが見られておらず、21日線の上はしっかりと維持されている。 一方、市場の一部からは、ユーロドルは今後数カ月間、金利と経済の不透明感から不安定な取引に直面し、5月中旬の安値1.0350ドル付近まで下落するリスクがあるとの指摘も出ている。ユーロはここ数週間、ECBの7月利上げの見通しとFRBの利上げ鈍化観測から大きく反発している。しかし、FRBにはまだやるべきことが数多くある一方、EUのロシアに対する石油禁輸措置が成長を損ない、ユーロにとっ...
ユーロ円は年初来高値更新 来週のECB理事会の焦点は7月利上げの規模=NY為替
きょうのNY為替市場はこの日発表の米雇用統計が強い内容となったことでドル買いが強まる中、ドル円が買いを強めている一方、ユーロも底堅さを見せており、ユーロ円は140円台に上昇し、年初来高値を更新している。 ユーロの底堅さの背景にはECBの利上げ期待がある。来週は9日にECB理事会が開催される。今回は利上げは無いことが確実視されているが、7月利上げを示唆してくるものと見られている。ただ、7月利上げ自体はすでに織り込まれており、来週の理事会の焦点は7月の利上げ幅になっている。その意味ではラガルド総裁の会見に注目が集まりそうだ。 市場の一部からは、経済見通しの不確実性とECBの漸進主義へのコミットメントを考慮すると、ECBが最終的に0.50%ポイントの大幅利上げを選択する可能性は低いという。ただ、ラガルド総裁が会見でその考えを完全に否定しないリスクは残るとも指摘している。EUR/JPY 140.29 USD/JPY 130.83 EUR/USD 1.0724MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ドル買い戻し強まる 強い米雇用統計で利上げ一時停止期待が後退=NY為替前半
きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まっており、ドル円は一時131円付近まで上昇している。この日発表の5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回るなど強い内容となったことがドルの買い戻しを強めている。 きょうの強い数字は労働市場が依然として非常にタイトなことを示しており、FRBが6月と7月の利上げ後に利上げの一時停止を検討するのではという期待を覆す内容との指摘も聞かれた。米国債利回りも急上昇しておりドル円を押し上げている。 今週のドル円は2週間ぶりに130円台に上昇。過去3週間に形成されたショートポジションのストップを誘発した模様。市場からは、131.35円の年初来高値を更新すれば、さらに上昇の勢いが増すとの指摘も聞かれる。 ただ、同時にFRBの積極利上げによりリセッション(景気後退)への懸念が強まり、株式市場を始めとしたリスク資産が再び崩れるようであれば、ドル高以上に円高が強まる可能性も指摘されている。 ユーロドルは戻り売りが優勢となっている。米雇用統計発表直後には一時1.07ドルちょうど付近まで下げる場面も見られた。しかし、いまのところ1.07ドル台はしっかりと維持されており、底堅さも見せている印象。ECBの利上げ期待が高まる中で、ユーロは以前ほどの脆弱さが見られておらず、21日線の上はしっかりと維持されている。 一方、市場の一部からは、ユーロドルは今後数カ月間、金利と経済の不透明感から不安定な取引に直面し、5月中旬の安値1.0350ドル付近まで下落するリスクがあるとの指摘も出ている。ユーロはここ数週間、ECBの7月利上げの見通しとFRBの利上げ鈍化観測から大きく反発している。しかし、FRBにはまだやるべきことが数多くある一方、EUのロシアに対する石油禁輸措置が成長を損ない、ユーロにとっては逆風となる可能性があるという。 ポンドドルは1.24ドル台...
NY時間に伝わった発言・ニュース
※経済指標【米国】非農業部門雇用者数(5月)21:30結果 39.0万人予想 32.6万人 前回 43.6万人(42.8万人から修正)失業率結果 3.6%予想 3.5% 前回 3.6%平均時給結果 0.3%予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)結果 5.2%予想 5.2% 前回 5.5%(前年比)民間部門雇用者数結果 33.3万人予想 30.0万人 前回 40.5万人(40.6万人から修正)製造業雇用者数結果 1.8万人予想 4.0万人 前回 6.1万人(5.5万人から修正)週平均労働時間結果 34.6予想 34.6 前回 34.6労働参加率結果 62.3%予想 62.2% 前回 62.2%ISM非製造業景気指数(5月)23:00結果 55.9予想 56.8 前回 57.1※発言・ニュースバイデン大統領・インフレとの戦いは経済の最優先事項のまま。・米製造業は活況を呈している。・議会は同様にコストを下げるために行動しなければならない。・米国はインフレ克服に良位置にある。メスター・クリーブランド連銀総裁・6月と7月の0.50%ポイントの利上げに賛成。・景気後退のリスクが高まったと繰り返す。・インフレの低下傾向を示す説得力のある証拠が欲しい。・インフレが冷え込まなければ、9月の0.50%ポイント利上げを支持する可能性。・雇用統計は力強いく、賃金の緩やかさは良好。・労働市場の緩和を見込む。
為替相場まとめ5月30日から6月3日の週
30日からの週は、ドル円が130円台をつけた。クロス円も上昇しており、円安の動きが優勢だった。ただ、リスク選好の円売りというよりは、日米や日欧の金融政策スタンスの差が円売りを誘発していたようだ。米国ではウォラー理事やブレイナード副議長から市場での9月の利上げ休止観測に否定的なタカ派の意見が表明された。欧州でもECB高官の一部からは0.5%ポイント利上げを提唱する声が上がった。最新のユーロ圏インフレデータは記録的な伸びを更新した。一方、日銀高官からは、引き続き強力な金融緩和の継続が示された。また、OPECプラスではロシアの原油減産に対応して、7月以降の増産が示された。しかし、市場では世界需要を賄うには不十分として原油先物は上昇した。豪ドルやカナダドルなど資源国通貨は堅調に推移した。カナダ中銀が0.50%ポイント利上げを実施するとともに、今後の追加利上げを示唆したことがカナダドル買いにつながる面もあった。米欧株式市場は神経質に上下動。月末要因の実需取引なども持ち込まれた。円安傾向とは対照的に、ドル相場は次の展開を探る混とんとした状況となっていた。週末に発表された米雇用統計は雇用者数の増加が予想を上回り、米債利回りが上昇、ドル買いの反応が広がった。(30日) 東京市場で、ドル円は振幅も前週末水準からは離れず。朝方に買いが入ると高値を127.30台まで伸ばした。先週末までダウ平均が6日続騰となり、週明けの東京・アジア市場でも株高の動きが期待されたもよう。しかし、その後は一転してドル売り・円買いに。127円台割れから126.80台まで下落した。午後には127円ちょうど前後での揉み合いに落ち着いた。米国勢がメモリアルデーで不在となることで、様子見気分が広がった。ユーロドルはドル売り圧力に支えられて、1.0730付近から1.0760付近へと買われた。 ロンドン市場は、円売りが優勢。先週...
3日の為替市場の四本値(ポンド円・豪ドル円・カナダ円)
ポンド円 豪ドル円 カナダドル円始値 163.30 94.35 103.29高値 164.10 94.58 104.11安値 163.07 94.11 103.10終値 163.43 94.31 103.92
3日の為替市場の四本値(ドル円・ユーロドル・ユーロ円)
ドル円 ユーロドル ユーロ円始値 129.84 1.0747 139.55高値 130.98 1.0764 140.37安値 129.69 1.0704 139.46終値 130.88 1.0719 140.29
確率的には「上値期待が一気に復活」といった印象
今週は6月相場に入って一気にドル買いが復活している。週末の米雇用統計など今週発表の米経済指標が予想よりも強い内容だったことや、バイデン大統領とパウエルFRB議長およびイエレン米財務長官との会合でインフレが最優先事項との認識を再確認したことで、先週まで高まっていた秋にもFRBが利上げを一旦停止し様子を見るとの観測が後退したようだ。 市場は依然としてドル高期待が根強いことが確認された週でもあったが、年始から5月中旬までのドル高に対するモメンタムの強さまではまだ無いように思われる。 やはり、違いはECBにあるであろう。ここに来て7月の利上げ開始への期待が高まっており、ラガルド総裁は0.25%ポイントずつの緩やかな利上げを主張しているものの、他のECB理事からは0.50%ポイントの大幅利上げを主張する声も多く聞かれる。足元のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)が総合指数で前年比8.1%まで急上昇しており、タカ派な主張が出てもおかしくはない状況。市場はさらにタカ派に見ており、短期金融市場では年内に計1.00%ポイントの利上げを織り込む動きが出ている。ただ、市場の動きは行き過ぎとの声も少なくない。ドルの最大のカウンターパートであるユーロに底堅さが出てきているため、以前のようにドル買いを押し進める状況には無いのかもしれない。 その点で言えば、円は絶好のターゲットなのかもしれない。欧米とは異なり、日銀は全く動く気配がなく、動く必要もない中、今週のドル円は一気に130円台を回復している。株式を始めとしたリスク資産の動向が円を売る上での最大のリスクと考えられるが、株式市場の上値が再び重くなりつつある気配こそあるものの、これまでほど売りを強める気配もいまのところは無い。円は売り易い状況にあるのかもしれない。 そのような中、下記のドル円の確率は一気に上値期待を高めている。132円と126円に着目...
テクニカルポイント ユーロポンド、10日線に沿って上昇 0.8600が上値メド
テクニカルポイント ユーロポンド、10日線に沿って上昇 0.8600が上値メド0.8608 エンベロープ1%上限(10日間)0.8591 ボリンジャーバンド 2σ上限(21日間)0.8555 現値0.8534 一目均衡表・転換線0.8523 10日移動平均0.8515 21日移動平均0.8493 一目均衡表・基準線0.8444 200日移動平均0.8439 ボリンジャーバンド 2σ下限(21日間)0.8438 エンベロープ1%下限(10日間)0.8398 100日移動平均0.8377 一目均衡表・雲(上限)0.8358 一目均衡表・雲(下限) ユーロポンドは、5月下旬から短期上昇トレンドを継続している。10日線(0.8523)をサポートとして上昇。RSI(14日)は59.5と、買いバイアスが優勢。心理的水準0.8600レベルが上値のメド。
【海外市場の注目ポイント】5月の米雇用統計など
日本時間午後9時半に5月の米雇用統計が発表される。失業率の大方の予想が3.5%、非農業部門雇用者数の大方の予想が32万人増となっており、失業率が前月の3.6%から低下、非農業部門雇用者数の伸びが前月の42万8000人増から鈍化するとみられている。前日に5月の米ADP雇用統計が発表されており、民間雇用者数の伸びが予想を下回り、2020年5月以降では最も低い水準になっていた。5月の米雇用統計でも非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回れば、ドルが売られる可能性がある。 また、日本時間午後11時には5月の米ISM非製造業景況指数も発表される。大方の予想は56.5となっており、前月の57.1を下回り、2カ月続けて低下すると見込まれている。 MINKABU PRESS
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