市場
予報
ドル円は先週の安値圏でもみ合い、中間選挙に向け積極的な米利上げはバイデン政権の打撃に=東京為替前場概況
東京外為市場でドル円は128.08円付近まで水準を切り上げたが、動意は限定的。今月前半で上昇基調が一巡した後は調整局面が継続しており、足元では先週の安値圏でもみ合いが続いている。 昨日、アトランタ連銀総裁のボスティック総裁は、6、7月の0.50%の利上げ後に利上げを一時停止することは理にかなうと述べた。他の米金融当局者と比較すると引き締めに消極的だが、インフレが家計や企業を圧迫し、さらに金利負担が拡大することは米中間選挙の行方も左右することから、一辺倒な米利上げ観測はやや後退しているようだ。 ユーロ円は136円前半、ポンド円は160円半ばで軟調。昨日の上昇が一巡し、ユーロ円は136.22円付近、ポンド円は160.31円付近まで一時押し戻された。 NZドル円は82円前半で調整含み。明日、NZ中銀は政策金利を2.00%まで一段と引き上げると見られているが、NZドル買いは限定的。MINKABU PRESS
ドル円は127円台で売買交錯 ラガルド総裁のブログ投稿でユーロに買い強まる=NY為替概況
きょうの市場は、先週までのリスク回避の雰囲気が一服する中でドルは戻り売りに押されている一方、リスク選好の円売りが復活しており、ドル円は127円台で売買が交錯した。 円相場は株価にらみの展開となっている中で本日の米株式市場でダウ平均は一時700ドル超上昇し、ドル円の下値をサポートしている。本日はバイデン大統領がトランプ前大統領時に導入した中国製品への関税引き下げを検討すると述べたことや、インフレの最大要因の1つとなっている原油価格に関連して、OPECに増産を求める声を強めたこともドル円の下値をサポートしたようだ。127円台後半に上昇している。 基本的にはドルと円が同方向の動きとなっていることからドル円は動きづらい面があるが、ロングポジションがだいぶ積み上がっていることもあり、上値では利益確定売りが出易い状況にはある。130円の上を再び目指すとの声は多いものの、その前に125円までの調整も有り得るとの見方も少なくないようだ。 今週は5月分のFOMC議事録が発表されている。市場は6月、7月もFRBは0.50%の大幅利上げを実施するとの見方で固めている。しかし、すでにそれは織り込み済みで、市場はFRBがどの程度積極的に利上げを実したいのか再度確認したい意向が強い。 ユーロドルは本日高値圏での推移がとなっており、1.0690ドル付近で推移している。きょうの上げで21日線を完全に上放れる動きが出ており、本格的なリバウンド相場になるか明日以降の動きが注目される。 きょうの上げはECBのブログに投稿されたラガルドECB総裁の発言が買い手掛かりとなっている。総裁は「資産購入プログラム(APP)での純購入は7-9月(第3四半期)の非常に早い段階で終わると考えている。これにより、フォワードガイダンスに沿って7月の理事会で金利を引き上げることが可能になる。現在の見通しに基づくと、7ー9月期末まで...
ユーロ買い優勢、ラガルド総裁のタカ派発言で=ロンドン為替概況
ユーロ買い優勢、ラガルド総裁のタカ派発言で=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ユーロ買いが優勢。5月独Ifo景況感指数が予想外に上昇したことに加えて、ラガルドECB総裁のタカ派発言に反応した。ユーロドルは1.06近辺での揉み合いを上抜けると、1.0690付近まで上昇。ユーロ円は135円台前半から136円台に乗せている。対ポンドでもユーロ買いが強まった。ただ、欧州株は上げ幅をやや縮めており、ECBの利上げペースの加速が警戒されたようだ。ポンドも連れ高となり対ドルで1.26近辺へ、対円で160円台後半へと買われている。ドル円は米債利回り動向に敏感に反応して上下動。ロンドン朝方に米債利回りが上昇すると127.90台まで上昇、東京午前の下げを消した。しかし、米債利回りが上昇一服し、ユーロドルの上昇が加わってドル売りに押され127円台半ば割れへと押し戻された。日米首脳会談が行われ、バイデン米大統領が、対中関税の引き下げを検討、としたことが株式市場に好感される面もあったようだ。ただ、ドル円は上値が重く、クロス円の上昇もユーロ買いに面が強かった。 ドル円は127円台半ばでの取引。米債利回り動向に敏感に反応して上下動。ロンドン朝方に米債利回りが上昇すると127.90台まで上昇、東京午前の下げを消した。しかし、128円台には届かず。米債利回りが上昇一服し、ユーロドルの上昇も加わっりドル売り圧力に。ドル円は127.30台まで一時下押しされた。ロンドン時間には上下とも東京市場でのレンジ内にとどまっている。 ユーロドルは1.06台後半での取引。週明けオセアニア市場からじり高の動きが継続。ロンドン時間に入ると一気に買いが強まっている。5月独Ifo景況感指数が予想外に上昇したことに加えて、ラガルドECB総裁のタカ派発言に反応して、1.06近辺から1.0688レベルまで上伸した。ユーロ円も135円台前...
本日の予定【発言・イベント】
8:30 ジョージ・カンザスシティ連銀総裁、カンザスシティ連銀主催イベント講演(質疑応答あり)16:20 インドネシア中銀政策金利19:45 ビルロワドガロー仏中銀総裁、世界経済フォーラム年次総会で講演21:30 ブレマン・スウェーデン中銀副総裁、パネル討論会参加25日1:20 パウエルFRB議長、経済イベント「Reservation Economic Summit 2022」挨拶日米豪印クアッド首脳会合EU財務相理事会G7労働雇用相会合バイデン米大統領、日本訪問(~24日)WHO総会(~28日)世界経済フォーラム年次総会(~26日)※予定は変更することがあります
本日の予定【経済指標】
【NZ】小売売上高(第1四半期)7:45予想 0.3% 前回 8.6%(前期比) 【英国】公共部門ネット負債(4月)15:00予想 178.0億ポンド 前回 173.0億ポンド CIPS製造業PMI・速報値(5月)17:30予想 55.1 前回 55.8CIPS非製造業PMI・速報値(5月17:30予想 57.2 前回 58.9【ユーロ圏】ドイツ製造業PMI・速報値(5月)16:30予想 54.1 前回 54.6 ドイツ非製造業PMI・速報値(5月)16:30予想 57.3 前回 57.6 ユーロ圏製造業PMI・速報値(5月)17:00予想 54.9 前回 55.5 ユーロ圏非製造業PMI・速報値(5月)17:00予想 57.5 前回 57.7 【米国】新築住宅販売件数(4月)23:00予想 75.0万件 前回 76.3万件 ※予定は変更することがあります
ドル円は127円台で売買交錯 ラガルド総裁のブログ投稿でユーロに買い強まる=NY為替前半
きょうのNY為替市場、ドル円は127円台での上下動が続いており、現在は127円台後半で推移している。先週までのリスク回避の雰囲気が一服する中でドルは戻り売りに押されている一方、リスク選好の円売りが復活しており、ドル円は売買が交錯している状況。 円相場は株価にらみの展開となっている中で本日の米株式市場でダウ平均は一時700ドル超上昇しており、ドル円の下値をサポートしている。本日はバイデン大統領がトランプ前大統領時に導入した中国製品への関税引き下げを検討すると述べたことや、インフレの最大要因の1つとなっている原油価格に関連して、OPECに増産を求める声を強めたこともドル円の下値をサポートしているようだ。 基本的にはドルと円が同方向の動きとなっていることからドル円は動きづらい面があるが、ロングポジションがだいぶ積み上がっていることもあり、上値では利益確定売りが出易い状況。130円の上を再び目指すとの声は多いものの、その前に125円までの調整は有り得るとの見方も少なくないようだ。 今週は5月分のFOMC議事録が発表されている。市場は6月、7月もFRBは0.50%の大幅利上げを実施するとの見方で固めている。しかし、すでにそれは織り込み済みで、市場はFRBがどの程度積極的に利上げを実したいのか再度確認したい意向が強い。 ユーロドルは買い戻しが強まり、一時1.0690ドル付近まで買い戻される場面が見られた。きょうの上げで21日線を上放れる動きが出ており、本格的なリバウンド相場になるか明日以降の動きが注目される。 きょうの上げはECBのブログに投稿されたラガルドECB総裁の発言が買い手掛かりとなっている。総裁は「資産購入プログラム(APP)での純購入は7-9月(第3四半期)の非常に早い段階で終わると考えている。これにより、フォワードガイダンスに沿って7月の理事会で金利を引き上げることが可...
ECBの金利誘導によるユーロの押し上げ効果は限定的との声も=NY為替
ECBがついにマイナス金利の解除時期を具体的に示唆し、きょうのユーロは買い戻しが強まっている。しかし、エネルギー価格の高騰のショックがユーロの買戻しを制限する可能性があるとの指摘も出ている。 ラガルドECB総裁は第3四半期末までに中銀預金金利を現在のマイナス0.50%からゼロに戻す可能性を示唆した。ユーロも買いで反応しているものの、貿易加重ベースでのユーロはドルに対して決して割安とは言えないという。 米国は原油高騰の恩恵を受けている半面、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーの輸入コスト高騰がユーロ圏に記録的な貿易ギャップをもたらしているという。本格的なユーロ回復があるとすれば、ECBの金融政策の正常化ではなく、エネルギー価格の正常化によるところが大きく、ユーロドルが1.15ドルまで回復するのは2023年末近くになる可能性があると指摘した。EUR/USD 1.0678 EUR/JPY 136.51 EUR/GBP 0.8496MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
米国人の暮らし向きは昨年秋に大きく改善
FRBの調査によると、米国人の暮らし向きが良いと感じる割合が昨年の秋時点で過去10年来の最高水準に達しった。調査は昨年10ー11月に実施され本日発表された。米国の家計は良好な状態で今年を迎えたものの、その後はオミクロン株の感染が拡大したほか、インフレが40年ぶりの高水準を記録するなど、逆風に直面することになった。 調査では成人の78%が生活は経済的に「問題なし」または「快適」と答え、その割合は2020年の75%から上昇し、2013年の調査開始以来最も高くなった。割合は人種や民族の違いにかかわらず上昇したが、特にヒスパニック系の回答が良好で、暮らし向きが良いと答えた人々の割合は20年の64%から71%に上昇した。
朝のドル円は127円80銭前後=東京為替
朝のドル円は127円80銭前後=東京為替 朝のドル円は127円80銭前後、下値しっかり感も128円手前の売りが上値を抑える。USDJPY 127.79
パウエルFRB議長とブレイナード副議長らが宣誓就任
パウエルFRB議長はきょう2期目の議長に宣誓就任した。FRBが声明で発表した。このほか、ブレイナード理事がFRB副議長に、クック氏とジェファーソン氏がFRB理事にそれぞれ宣誓就任した。クック氏は黒人女性初でジェファーソン氏は黒人男性で4人目となる。
【新興国通貨】中南米市場午前は買いが優勢も、その後はまちまちもペソ売り目立つ~メキシコペソ
【新興国通貨】中南米市場午前は買いが優勢も、その後一転して売られる~メキシコペソ 週明け月曜日の中南米市場。ブラジルレアルなどが主導して、朝方はドル売り中南米通貨買いの動きが優勢に。リスク選好の流れが資源国通貨買いを誘った形。銅先物の上昇を好感して、チリペソの買いなども目立っていた。 ドルメキシコペソも東京午後の19.89前後から、一時19.77台までドル安ペソ高が進む場面が見られた。しかしその後はドル売りが一服。ドルレアルなどは比較的安い水準でもみ合いとなったが、ドルペソは一転してペソ安が進行。米長期債利回りの上昇からくるドル買いの動きなどがドル買いを誘うと、物価高から今週木曜日の小売売上高などがやや弱めに出る見通しが広がるメキシコへの警戒感に。 ペソ円も午前中は堅調地合いを見せ6円45銭台を付けたが、その後はペソ安に抑え6円42銭台半ば前後での推移に。MXNJPY 6.426
【本日の見通し】リスク警戒感後退も、突っ込んだ動きにも警戒
【本日の見通し】リスク警戒感後退も、突っ込んだ動きにも警戒 米株が反発を見せるなど、リスク警戒感の後退が目立つ展開。為替市場でも円安、ドル円を除くドル安の動きと、リスク選好相場に。ドル円は下値しっかり感が強いが、128円手前の売りが上値を抑えた。ユーロドルも下値しっかりとなったが、1.07手前の売りが上値を抑えた。 ともに地合いは堅調ながら勢いに欠けるという流れ。今日はこうした動きが続くのではと期待される。アジア市場でも株高の動きが期待されるも、 目立った動きにはなりにくいところ。 動きが期待されるのはロンドン市場でのユーロか。昨日ラガルドECB総裁が7月と9月の利上げを示唆したことで買いが入りやすくなっている。ドイツやユーロ圏のPMIが注目されるところ。ロシア問題などでじりじりと鈍化傾向の景況感について、底堅さを見せると、ユーロ買いが一段と強まる可能性。MINKABU PRESS 山岡和雅
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