市場
予報
ユーロの上値は限定的との指摘も=NY為替
きょうの市場はウクライナ情勢に対する楽観的な見方が広がっており、リスク選好的な雰囲気が強まっている。この日トルコで行われたウクライナとロシアの交渉が停戦への期待感を高めている。ロシアの交渉担当者が会談は建設的だったとし、紛争を緩和するための措置を講じると述べたほか、ロシアは、ウクライナのキエフとチェルニヒフ周辺での軍事活動を縮小すると決定した。プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談は協定準備後に可能とも伝わっていた。 原油が急落しており、WTIは一時100ドルを割り込み、それに追随して米国債利回りも下げている。為替市場はドル売りが強まり、ユーロドルはショートカバーが活発化している格好。一気に1.11ドル台まで買い戻されている。きょうの上げで21日線を完全に突破しており、リバウンド相場の流れになるか明日以降の動きが注目される。 ただ、市場からは慎重な声も多く、ユーロの上値に信頼感はない。停戦合意がなされる可能性はあるものの、そのような合意は保証されたものではないという。従って、本日のユーロドルの上昇は回復の始まりとみなしてはならないと指摘。ユーロは、ウクライナ危機の経済的影響、高インフレ、FRBや英中銀と比べたECBのハト派スタンスによって圧迫され続ける可能性があるという。EUR/USD 1.1111 EUR/JPY 136.40 EUR/GBP 0.8460MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
米2ー10年債に一時逆イールド示現 景気後退の予兆か=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は122円台後半での推移となっている。きょうの市場はウクライナ危機の停戦に向けた楽観的な雰囲気が強まっており、為替市場はドル売りが強まっている。この日にトルコで行われたウクライナとロシアの交渉が停戦への期待感を高めている。ドル円は一時122円ちょうど付近まで下落していたが、122円台はサポートされている。 米2年債利回りが10年債を上回り、一時逆イールドの現象が見られた。3年債や5年債と10年債の逆イールドは見られていたが、2-10年債は米中貿易摩擦が悪化した2019年以来。その前では2006年ー2007年のリーマンショック前に発生している。市場では、FRBの積極利上げが景気後退を引き起こす可能性があるという見方が一部で出ているが、その見方を強化する動きではある。 市場からは、歴史的に見ると逆イールが発生せずに景気後退が起こることはなく、反転は将来の景気後退を予測する材料になる可能性が高いとの指摘も出ている。しかし、そのタイミングは未知数で、最大2年かかるケースもあるという。米国債利回り2年債 2.373(+0.045)10年債 2.387(-0.072)30年債 2.506(-0.034)期待インフレ率 2.883(-0.070)※期待インフレ率は10年債で算出2-10年債のスプレッドは1USD/JPY 122.84 EUR/USD 1.1075 GBP/USD 1.3073MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ウクライナ情勢への楽観的雰囲気が強まり、ドル売りが強まる=NY為替前半
きょうの市場はウクライナ危機の停戦に向けた楽観的な雰囲気が強まっており、為替市場はドル売りが強まっている。この日にトルコで行われたウクライナとロシアの交渉が停戦への期待感を高めている。ロシアの交渉担当者が会談は建設的だったとし、紛争を緩和するための措置を講じると述べたほか、ロシアは、ウクライナのキエフとチェルニヒフ周辺での軍事活動を縮小すると決定した。プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談は協定準備後に可能とも伝わっていた。原油が急落し、WTIは一時100ドルを割り込み、それに追随して米国債利回りも下げている。 前日に125円台まで急伸したドル円も122円ちょうど付近まで一時下落している。前日の海外市場から本日にかけてドル円は戻り売りが強まっており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは86まで上昇していたが、74程度に低下している。ただ、買われ過ぎを示す70を上回っている状況に変化はない。 日銀は29日、木曜日まで連続で指し値オペの実施を通告した。31日までの3日間、利回り0.250%で国債を買い入れる。市場からは、急激に進んだ円安対策として、日銀はいずれ金利上昇を容認してくるとの見方も強まっている。しかし、日銀はきょうの連続指し値オペの通告で、大規模緩和を継続する強い姿勢を金融市場に示した。円安進行と輸入物価上昇という犠牲を払ってでも、金利抑制を優先すると日銀は宣言したとも言える。 ユーロドルはショートカバーが活発化している格好。一気に1.11ドル台まで買い戻されている。きょうの上げで21日線を完全に突破しており、リバウンド相場の流れになるか明日以降の動きが注目される。ただ、市場からは慎重な声も多く、ユーロの上値に信頼感はない。停戦合意がなされる可能性はあるものの、そのような合意は保証されたものではないという。従って、本日のユーロドルの上昇は回復の始まりとみなして...
ドル円は123円手前まで下げ渋る=NY為替後半
NY時間の終盤に入って、ドル円は123円手前まで下げ渋っている。きょうの市場はウクライナ危機の停戦に向けた楽観的な雰囲気が強まり、為替市場はドル売りが強まった。この日にトルコで行われたウクライナとロシアの交渉が停戦への期待感を高めている。ロシアの交渉担当者が会談は建設的だったとし、紛争を緩和するための措置を講じると述べたほか、ロシアは、ウクライナのキエフとチェルニヒフ周辺での軍事活動を縮小すると決定した。プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談は協定準備後に可能とも伝わっていた。原油が急落し、WTIは一時100ドルを割り込み、それに追随して米国債利回りも下げている。 前日に125円台まで急伸したドル円も122円ちょうど付近まで一時下落。前日の海外市場から本日にかけてドル円は戻り売りが強まっており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは86まで上昇していたが、74程度に低下している。ただ、買われ過ぎを示す70を上回っている状況に変化はない。 日銀は29日、木曜日まで連続で指し値オペの実施を通告した。31日までの3日間、利回り0.250%で国債を買い入れる。市場からは、急激に進んだ円安対策として、日銀はいずれ金利上昇を容認してくるとの見方も強まっている。しかし、日銀はきょうの連続指し値オペの通告で、大規模緩和を継続する強い姿勢を金融市場に示した。円安進行と輸入物価上昇という犠牲を払ってでも、金利抑制を優先すると日銀は宣言したとも言える。 ユーロドルはショートカバーが活発化している格好。一気に1.11ドル台まで買い戻される場面が見られた。きょうの上げで21日線を完全に突破し、リバウンド相場の流れになるか明日以降の動きが注目される。ただ、市場からは慎重な声も多く、ユーロの上値に信頼感はない。停戦合意がなされる可能性はあるものの、そのような合意は保証されたものではないという。従っ...
朝のドル円は122円80銭台、海外市場で一時122円割れ=東京為替
朝のドル円は122円80銭台、海外市場で一時122円割れ=東京為替 朝のドル円は122円80銭台での推移、ウクライナ情勢の前向き進展期待でドルが一時全面安となり、ドル円も123円台後半から122円を割り込むところまで大きく売り込まれる場面が見られた。その後は買い戻しも123円手前が上値を抑えている。USDJPY 122.87
29日の為替市場の四本値(ポンド円・豪ドル円・カナダ円)
ポンド円 豪ドル円 カナダドル円始値 162.16 92.81 98.92高値 162.72 93.13 99.23安値 160.26 91.45 97.59終値 160.90 92.26 98.33
29日の為替市場の四本値(ドル円・ユーロドル・ユーロ円)
ドル円 ユーロドル ユーロ円始値 123.86 1.0984 135.98高値 124.30 1.1137 137.31安値 121.98 1.0970 135.32終値 122.88 1.1086 136.21
NY時間に伝わった発言・ニュース
※経済指標【米国】S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(1月)22:00結果 19.10%予想 18.55% 前回 18.58%(18.56%から修正)(前年比)コンファレンスボード消費者信頼感指数(3月)23:00結果 107.2予想 107.0 前回 105.7(110.5から修正)※発言・ニュース米7年債入札結果最高落札利回り 2.499%(WI:2.486%)応札倍率 2.44倍(前回:2.36倍)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁・今年のGDPは3%ー3.5%を予想。・インフレ期待が揺らぐことを懸念。・年内は意図的かつ計画的な利上げの実施を予想。・今年の通年のインフレ率は4%前後、その後に低下を予測。・まもなくバランスシート縮小を開始すると見ている。・年内の利上げ見通しは0.25%で7回。・5月に0.50%利上げの可能性を排除しない。・引き上げの迅速化に非常にオープン。・事前にコミットはしないが、0.50%の利上げは非常に可能性がある。・速やかに中立金利まで引き上げるべき。・中立金利は2.5%と推定。・中立金利までいったら、評価のために一旦停止が好ましい。・バランスシート縮小の早急な開始を支持。2月の米求人件数は1126万件に減少 米労働省が発表した2月の米求人件数は1126万件と前回から減少した。予想は上回った。予想は1100万件。前回分が1128万件に上方修正された。バスレ・スロベニア中銀総裁・予測可能な金融政策は重要。・ECBが現在の不確実性を高めることは賢明ではない。・年内利上げは可能。
ユーロドル1.1080台、一時1.1130台まで=東京為替
ユーロドル1.1080台、一時1.1130台まで=東京為替 朝のユーロドルは1.1080台での推移。ウクライナ情勢の前向き進展期待で1.0970台から1.1130台まで上値を伸ばし、その後やや調整。ポンドドルは1.3050前後から1.3160前後までの上昇も、NY午後の調整に、1.3060前後を付けるなど、上値の重い印象に。EURUSD 1.1086 GBPUSD 1.3093
東京市場 ピボット分析(クロス円)
東京市場 ピボット分析(クロス円)ピボット分析ユーロ円終値136.21 高値137.31 安値135.32139.23 ハイブレイク138.27 抵抗2137.24 抵抗1136.28 ピボット135.25 支持1134.29 支持2133.26 ローブレイクポンド円終値160.90 高値162.72 安値160.26164.79 ハイブレイク163.75 抵抗2162.33 抵抗1161.29 ピボット159.87 支持1158.83 支持2157.41 ローブレイクスイス円終値131.95 高値132.88 安値131.11134.62 ハイブレイク133.75 抵抗2132.85 抵抗1131.98 ピボット131.08 支持1130.21 支持2129.31 ローブレイク豪ドル円終値92.26 高値93.13 安値91.4594.79 ハイブレイク93.96 抵抗293.11 抵抗192.28 ピボット91.43 支持190.60 支持289.75 ローブレイクNZドル円終値85.21 高値85.73 安値84.2987.30 ハイブレイク86.52 抵抗285.86 抵抗185.08 ピボット84.42 支持183.64 支持282.98 ローブレイクカナダドル円終値98.33 高値99.23 安値97.59100.82 ハイブレイク100.02 抵抗299.18 抵抗198.38 ピボット97.54 支持196.74 支持295.90 ローブレイク
東京市場 ピボット分析(主要国通貨)
東京市場 ピボット分析(主要国通貨)ピボット分析ドル円終値122.88 高値124.30 安値121.98126.45 ハイブレイク125.37 抵抗2124.13 抵抗1123.05 ピボット121.81 支持1120.73 支持2119.49 ローブレイクユーロドル終値1.1086 高値1.1137 安値1.09701.1326 ハイブレイク1.1231 抵抗21.1159 抵抗11.1064 ピボット1.0992 支持11.0897 支持21.0825 ローブレイクポンドドル終値1.3093 高値1.3160 安値1.30511.3261 ハイブレイク1.3210 抵抗21.3152 抵抗11.3101 ピボット1.3043 支持11.2992 支持21.2934 ローブレイクドルスイス終値0.9314 高値0.9374 安値0.92980.9435 ハイブレイク0.9405 抵抗20.9359 抵抗10.9329 ピボット0.9283 支持10.9253 支持20.9207 ローブレイク
【本日の見通し】調整の動き意識も、下値はしっかり
【本日の見通し】調整の動き意識も、下値はしっかり 昨日の海外市場でウクライナ情勢の前向き進展期待でのドル売りが広がり、ドル円は一時122円を割り込んだ。もっとも日銀の緩和姿勢と米国の大幅利上げ期待との対照的な動きからのドル買い円売りの流れは変わっておらず、ドル円はその後123円近くまで戻している。 125円台を付けてからの調整は、その後いったん下値を支えた123円ちょうど手前を割り込むだけでなく、次のポイントであった122円を割り込んだことでいったんしっかりと入った形。この後上昇を見せると、相当強くなる可能性も。 ポイントであった123円が頭を抑えているが、NY市場午後の下値しっかり感が強いだけに、抜けていく可能性は十分にありそう。 ただ、週末の米雇用統計をにらむ動きも出てきている。上値トライの勢いがないようだと、いったんもみ合いに。MINKABU PRESS 山岡和雅
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