クレジットデリバティブ委員会はロシア国債について、潜在的デフォルトと判断した。同委員会は、ロシアが外国銀行からドルの送金手続きを拒否された後、ルーブルで2回のドル建ロシア国債の支払いを行った際に、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)について支払不能の可能性が発生したと発表した。30日の猶予期間が設けられており、5月4日にその期限を迎える。それまでにドル建てで支払いを行えば、デフォルトを回避することができる。
ただ、ロシアは公式に債務不履行と宣言される可能性が高く、その場合、CDSの保有者は約400億ドルの債務をカバーする契約について保険の支払いを受ける手続きを開始することができる。
一方、ロシア財務省は、債務義務を果たしたと主張。米国などが債権者への支払いを妨げていると非難し、法的措置を取るとしている。