しかし、米国や英国を含むいくつかの国々はロシアへの懐疑的な見方を崩していない。ロシアによるウクライナへの攻撃はきょうも続いており、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアは新たな軍を送り込んでいる」とも述べていた。
市場の一部からは、為替市場は地政学リスクを相当程度織り込み、ドルのプレミアムは大して残っていないとの指摘が出ている。それ以上にFRBの積極利上げに市場の関心が再び戻り、金利動向と再度連動すれば、ドルは今後数週間で反発する可能性があるという。
今週は金曜日に3月の米雇用統計の発表が予定されている。数字次第では、短期的に成長リスクは低いとの確信をFRBに与え、積極利上げへの援護射撃になるとの声も聞かれる。非農業部門雇用者数(NFP)は49万人増、失業率は3.7%までの低下が予想されている。失業率のさらなる低下を通じて、労働市場のひっ迫感がさらに明確になり、中立金利に向けて利上げを迅速に実施が必要との認識をFRBに与えるという。FRBは次回5月のFOMCで0.50%の大幅利上げを行う可能性が高いと見ているようだ。
USD/JPY 121.91 EUR/JPY 136.13
GBP/JPY 160.45 AUD/JPY 91.61
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美