ポンドの目下の話題は、トラス英外相が北アイルランド議定書の一部破棄のための法案を作成したと報じられ、EUとの貿易交渉を巡る不透明感が再び強まっていること。英政府がそのような法案を議会に提出した場合、EUからの報復措置を誘発し、ポンドにとってはマイナスとの指摘も出ている。
一方、EUとの協議が難航する中、英政府がEUからの譲歩を引き出したいための行動というよりも脅しに近い可能性もあるとの指摘も出ている。英国は以前にもこのような圧力をかけたが、望む結果は得られておらず、懐疑的だという。議定書を破棄することは英政府が将来貿易協定を結びたい相手国、特に米国を激怒させるリスクがあるとも指摘。英政府がEUとの貿易戦争の火種になることを行うことを過度に心配する必要はないという。
GBP/USD 1.2321 GBP/JPY 160.10 EUR/GBP 0.8562
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美