FRBのタカ派姿勢、西側諸国によるロシアへの追加制裁などユーロは様々な面で下押し圧力にさらされているが、フランス大統領選もその一つとなっているようだ。今度の4月10日の日曜日に第1回目の投票が行われる。フランス大統領選は日本の自民党総裁と同様に過半数を獲得できなければ、上位2名での決選投票が行われる。2回目の決選投票は4月24日(日)の予定。最新の世論調査ではマクロン大統領が26.5%、国民連合(RN)党首のルペン候補が24%となっており、前回の大統領選と同様に決選投票に持ち込まれる可能性が高い。決選投票に対する世論調査ではマクロン大統領が52%、ルペン候補が48%と情勢は拮抗している。
前回もそうだったが、ルペン候補はユーロ懐疑派であるほか、今回は自身の経済政策では金融市場に厳しく対応すると表明している。市場はルペン候補の勝利であれば、ユーロ安のシナリオを描いており、警戒感をもって注視しているようだ。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美