このあとのNY市場では注目の米FOMC会合の結果発表が控えている。政策金利を0.5%幅で引き上げることが市場に織り込み済みとなっている。次回会合についても一部には0.75%幅の利上げ観測が出ている状況。この点についてのパウエル議長の見解が注目されよう。
また、バランスシート縮小についても発表される見込み。前回会合の議事要旨では月額上限950億ドル規模での縮小が示唆されていた。縮小の方法について、債券売却などメッセージ性の強い施策が示された場合は、一段とタカ派姿勢が強まったとみられる可能性があるという。
市場ではドル高傾向が続いており、今回のイベントを通過していったん利益確定の売りがでるのか。内容次第では一段のドル高が進行するのか。市場の注目度が極めて高いイベントとなっている。発表は日本時間5日午前3時、パウエル議長会見は同3時半からの予定。
米FOMCに先立つ経済指標発表は、独仏ユーロ圏、米国などの非製造業PMI・確報値(4月)、ユーロ圏小売売上高(3月)、米MBA住宅ローン申請指数(29日までの週)、米ADP雇用者数(4月)、米貿易収支(3月) 、カナダ国際商品貿易(3月)、米ISM非製造業景況指数(4月)など。
発言イベント関連は、パウエル議長会見に関心が集中。株式市場ではウーバー・テクノロジーズ、マリオット、モデルナ、メットライフ、ヤム・ブランズ、イーベイ、ブッキングなど米主要企業決算が発表される。原油相場関連では、米週間石油在庫統計が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明