きょうはいよいよジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演が開催される。市場では積極的な利上げ姿勢を示すことが期待されている。利上げが将来の景気鈍化を招くリスクを指摘しつつも、足元ではインフレ抑制に向けて断固たる措置をとることが想定されているようだ。今週はこれまでのドル高の流れに調整が散見されているが、大きな崩れはみせていない。講演は日本時間午後11時の開始予定。
ただ、次回9月FOMCの前には、重要な物価指標や雇用指標の発表が控えている。その一つであるPCEデフレータ(7月)が今日発表される。大方の市場予想では、PCEデフレータ前年比は+6.4%と前回の+6.8%から伸びが鈍化する見込み。コアデフレータも同様で、前年比予想は+4.7%と前回の+4.8%から鈍化する見込み。前月比は+0.2%と前回の+0.6%からかなり伸びが落ち着く予想となっている。米FOMCで参照される重要な指標とあって、市場では市場予想からの0.1%ポイントのブレにも反応を示すことがあり注意しておきたい。発表は日本時間午後9時30分の予定。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記のPCEデフレータのほかにも米個人所得(7月)米個人支出(7月)米卸売在庫(速報値)(7月)米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(8月)などが発表される。
発言イベント関連はジャクソンホール会議関連に関心が集まりそうだ。黒田日銀総裁なども参加しており、報道機関のインタビューなどにも注意を払いたい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明