このあとのNY午後には米FOMCの結果が発表される。市場では75bp利上げ観測を完全に織り込んでおり、一部には100bpの可能性も残している状況。日銀は午前に臨時オペを発表、超緩和政策を市場に印象付けた。ドル円は一時144円台を付ける場面があった。FOMCの結果次第で145円をブレイクするような急速な相場展開となれば、日銀のレートチェックや場合によっては、介入実施の可能性もでてくる。米FOMC後のドル円動向には注意が必要だ。
また、足元のマーケットではプーチン露大統領関連の報道が緊張感を高めている。ロシアは21日から部分動員を開始、と報じられており、兵力増強を図る構えだ。国連での孤立化が進むロシアだが、何としてでも占領地域の住民投票を実施するようだ。西側の非難の声が高まるなかで、プーチン政権の態度は一段と硬化する恐れがある。地政学リスクの高まりを受けてユーロ相場が下落。株安、ドル高、円高などリスク回避の動きが広がっている。国連総会ではバイデン米大統領の演説も予定されている。ドル円も144円台は維持できず、再び143円台後半に押し戻されている。FOMC前も様子見相場では済まされそうにないようだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカ消費者物価指数(8月)、米MBA住宅ローン申請指数(09/10 – 09/16)、米FRB政策金利(FOMC)(9月)、ブラジル中銀政策金利など。
発言イベント関連では、パウエル米FRB議長のFOMC後の会見が最も注目される。その他では、デギントスECB副総裁の講演、米週間石油在庫統計の発表などが予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明