海外市場では欧州通貨買いの流れもありしっかりとなったノルウェークローネ。ドルクローネはロンドン市場での9.64前後かrあ9.55台に値を落とした。東京市場に入っていったんは調整の動きが広がり9.58台後半を付けたものの、ここに来て再びクローネ買いとなり、NY夕方の安値圏に迫る動き。
NY原油の上昇傾向などがクローネ買いに。今日はノルウェー雇用統計(3月)が発表される。失業率は、1月、2月と3.1%となっている。パンデミック後に一時5.3%まで上昇も、その後は落ち着いており、パンデミック前(2020年1月は3.7%)よりも低い水準。
もっともノルウェー経済自体はいまいちさえない状況で、今月13日に発表された第1四半期GDP(本土部分のみ)は前期比マイナス0.6%とマイナスに落ち込んでいる。こうした状況が今月五日の中銀理事会での据え置き決定につながったと見られる。
原油高が進むようだと、クローネ買いが継続し、昨日NY夕方の安値をしっかり割り込む動きも期待されるところ。
クローネ円はドル円の上昇もあって13円30銭前後まで一時上昇。昨日海外市場では一時13円15銭台まで値を落とす場面が見られた。
NOKJPY 13.297