4月に予想外の利上げに踏み切った後、先月末の理事会で0.5%の大幅利上げに踏み切ったスウェーデン中銀(リクスバンク)。その背景にあるのが物価の上昇。来週14日に発表される6月のスウェーデン消費者物価指数は前年比+8.3%と、前回の7.3%から大きく伸びると見込まれている。住宅ローンなどを除いたコア部分も8.1%と前回の7.2%から伸びる見込みで、大幅利上げが継続する可能性が高い。
スウェーデンクローナは今週リスク警戒から流動性に乏しい通貨を売る動きから週前半の1ドル=10.30クローナ割れから10.57前後まで上昇。その後は10.50割れで買いが入る展開となっており、クローナ安が継続。大幅利上げ期待がスウェーデン経済への警戒につながる展開も見られており、来週の物価統計への注目が集まっている。
対円ではドル円の上昇もあって13円22銭まで上昇した後、12円80銭割れまで。その後は12円90銭前後での推移に。
SEKJPY 12.857