中国人民銀行は朝の対ドル基準値設定を3営業日連続で大きく元安に設定、201ポイント、200ポイントに続いて254ポイントの元安設定で10日の6.3105から今日の6.3760まで。ドル人民元はこの動きもあってしっかりで始まり前日の6.36台前半から6.38台へ。オフショア人民元に至っては6.41に迫る場面が見られた。
中国人民銀行は政策金利である1年物優遇レート(MLF)を現行の2.85%に据え置いた。市場では2.75%への利下げ見通しが大勢となっていた。また資金を2000億元供給。こちらは市場予想通りとなったが前回の3000億元からは減少。こうした動きは元高材料であるが、ここにきての当局の対ドル基準値ドル高元安設定に、元高牽制を感じている市場はドル買い元売りの動きを強めている。
対円では円安の動きもあって18円台でしっかり。一時18円60銭台を付ける動きを見せ、オフショア人民元でも18円50銭台を回復の場面が見られたが、その後の対ドルでの元売りに値を落とす動きに。
MINKABU PRESS 山岡和雅