ドル全面安の流れ。12月以降の米FOMCでの利上げ幅縮小に向けた期待感が強まっている。11月の米FOMCでの0.75%利上げは織り込み済みも、12月については先週時点での約8割が0.75%を織り込む状況から、一昨日は50%を何とか超えるところ、昨日の海外市場では37%台まで下がっており、0.5%利上げ見通しが大勢となった。
こうした動きがドル全面安につながっている。また、利上げ幅縮小見通しの背景にある米景気の鈍化への警戒感も強く、ドル売りが優勢な展開に。
ユーロドルは1.0080台まで一時買いが強まった。1ユーロ=1ドルを超えて動きに弾みが出た。今晩のECB理事会での0.75%利上げ見通しは織り込み済み。焦点は声明とラガルド総裁の会見か。次回以降の利上げ幅縮小を示唆してくるのかなどがポイント。また量的緩和策についての言及があるのかなども注目ポイントに。
MINKABU PRESS 山岡和雅