150円台にしっかりと乗せてきた。介入警戒感がもう一段強まる展開となっている。このままの無秩序な円安進行は避けたい当局の意向もあり、介入が実施される可能性はそれなりにあるのではとの期待が広がっている。一方一日当たりの値幅が限定的なものにとどまる中で介入実施は難しいとの見方もある。
ドル高円安の基調は継続。オプション取引に絡んだ大きな売りをこなしており、上がりやすい地合い。米国の積極的な利上げ見通しと緩和を続ける日本との対比がドル買い円売りにつながっており、基調の変化は難しい。昨日発表された上半期の貿易収支が最大級の赤字となったよウニ、ここにきての貿易赤字の大きさも円安圧力につながっている。介入がなければ150円台が常態化し、さらに上を試す可能性。
ポンドドルはトラス首相の辞任を受けた振幅が落ち着き、次の方向性を探る展開。25日の保守党党首選挙(事実上の首相選挙)までは不安定な動きも。
MINKABU PRESS 山岡和雅