連日のドル高円安が止まらない。昨日の市場では東京朝に、一昨日に一瞬付けた133円台にしっかり乗せると、ロンドン市場に入って133円20銭台から133円割れまで調整も値を戻して、
逆に下値しっかり感を確認した形で上昇。そのまま上昇が止まらず134円台を付けると
さらに134円台半ば近くまで上値を伸ばした。
ところどころの調整で超短期の買いが溜まらず、過熱感が薄いこと、
ドル円だけでなくクロス円での円安が進んでいるが、リスク選好などよりも
日銀の姿勢を受けてのファンダメンタルズ的な円売りとなっていること、
実需筋(輸入など)の買い遅れが指摘されており、下がるとすぐに買いが出ることなどが
ドル買い円売りの流れを支えている。
当面はこの流れを意識か。ターゲットは2002年に付けた135円15銭前後。
同水準超えを強く意識する展開に。
ユーロは振幅が目立つ展開。今晩のECBでは金利据え置きが確実視されており
注目は声明と会見での今後の姿勢。
7月の理事会での利上げも確実視されているが、利上げ幅の見通しはECB内でも市場でも分かれている。
このあたりの見通しに影響するヒントが出てくるかがポイントに。
MINKABU PRESS 山岡和雅