昨日の市場、米債利回りの上昇が一時目立ち、米10年債利回りが3.2%台を付ける中で一時ドル買いの動き。ただ、その後米債利回りの上昇が一服し、NY夕方には3.03%台での推移となる中で、利回り上昇を受けたドル買いが一服。一転してリスク警戒の円買いなどが優勢に。
大きく振幅を交えながらも、先月後半からは下げ基調が目立つ米株式市場。直近では米FOMCの後に上昇してから、一転しての下げ基調が続いている。こうした動きがリスク警戒につながっており、ドル円、クロス円の重石に。
ドル円は130円ちょうど前後が目先のサポートとなっているが、FOMC後に一度128円台まで値を落としており、大台を強く意識する展開でもない。ただ調整を交えながらも米債利回りの上昇傾向が継続する中で下がると買いが出る流れに。
明日の米消費者物価指数の発表などもにらみつつ、今日は130円台でのレンジ取引が中心か。
1.04台での売りに慎重で、1.05割れを何度か試しつつも買い戻しが入るユーロドルが、本格的に買い戻されるようだとドル円でもドル売りが強まる可能性。
MINKABU PRESS 山岡和雅