ドル円は米消費者物価指数発表後に乱高下を見せながら上昇。147円台後半を付ける場面も見られた。大きく上昇した後、1円超の急落、その後の戻りと、激しい動きを見せるなど、不安定な動き。NY市場は147円台前半で終えており、ドル高円安基調に。ユーロドルが0.98台を一時回復、ポンドドルな1.13台後半を付けるなど、対欧州通貨ではドル売りが目立つ中でのドル円の上昇。クロス円も含めた円売りが優勢となっている。こうした動きに対して、市場では介入を意識する動きが見られる。値幅的にも比較的大きなものとなり、水準的にも150円が視野に入る流れとなっているだけに、当局としても警戒を強めているとみられる。
1日の値幅という意味では前回介入が入った状況に比べると抑えられているだけに、実際に入るのかどうかなどについては判断が難しい。当局次第という面が大きい。レートチェックなどの動きが出てくる可能性もあり、不安定な展開だけに要注意。昨日のドル円の上昇に関しては円主導の面もあり、介入がもし入った場合の影響は大きくなりがち。
MINKABU PRESS 山岡和雅