昨日は東京市場で前回介入が入った9月22日に付けた145円90銭をしっかり超えると、そのまま146円台に乗せる展開に。海外市場に入っても米生産者物価指数の好結果などを支えにドル高の流れが続き、147円手前まで上値を伸ばす展開となっている。大台手前の売りが上値進行を抑えたものの、その後の押し目が限定的なものにとどまっており、ドル買い円売りの流れが継続している。
今晩は今週最も注目されている材料である米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見通しについて、短期金利先物市場動向からみた利上げ割合を示すCMEFedWatchで、0.75%利上げ見通しが強まってきている。今週初めの70%台から、昨b日の米PPI後には85%前後に。米CPIの結果次第ではさらに期待が高まるだけでなく、このところのFOMC前に何度か見られたように、少数意見ながら1%利上げの見通しすら出てくる可能性がある。実際にはそこまでの利上げは難しいとはいえ、こうした動きはドル買いにつながる。ここまで上昇してきて高値警戒感が出ているものの、CPIが予想を超える伸びを示した場合、もう一段の上昇も。
MINKABU PRESS 山岡和雅