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インフレ警戒の一方、ユーロ圏の景況感は予想以上に悪化=NY為替

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31

2022-03

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2022-03-31
市場予測
インフレ警戒の一方、ユーロ圏の景況感は予想以上に悪化=NY為替
 ユーロ円は東京時間に134円台まで下落する場面が見られたものの、NY時間にかけて136円台まで戻している。円安の動きは一服しているものの、円高の動きまでは見られていない。本日のドル円はむしろドル売りが圧迫している。

 ユーロ自体が買い戻されていることがユーロ円をサポートしている。きょうはドイツの3月の消費者物価指数(HICP)速報値が発表になっていたが、前年比7.6%と予想を大きく上回った。エネルギー価格の高騰がドイツのインフレ懸念を加速させている。市場は、ECBが年内に利上げを開始するとの見方を強めているようだ。

 ただ一方、ユーロ圏の景況感は予想以上に悪化している。欧州委員会がこの日発表した3月のユーロ圏景況感指数は108.5と、2月改定値の113.9から低下し、予想も下回った。欧州委員会はロシアによるウクライナ侵攻の影響を理由に挙げている。指数低下の背景には消費者信頼感の大幅な悪化や、小売業、鉱工業の景況感の低下がある。一方、サービス部門は小幅ながら改善していた。建設部門はほぼ横ばい。ロシアのウクライナ侵攻による不確実性が増し、経済の先行き不透明感を示す指数は大幅に上昇した。

ユーロ圏景況感(3月)18:00
結果 108.5
予想 108.0  前回 113.9 (114.0 から修正)

EUR/JPY 136.05 USD/JPY 121.95 EUR/USD 1.1157

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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