ダウ平均 34861.24(+153.30 +0.44%)
S&P500 4543.06(+22.90 +0.51%)
ナスダック 14169.30(-22.54 -0.16%)
CME日経平均先物 28085(大証終比:+175 +0.62%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は続伸。序盤は買いが先行したものの、その後は伸び悩み、一時マイナスに転じる場面も見られた。引けにかけて上げ幅を広げている。特に情勢に変化はなく、株式市場はウクライナ情勢とインフレ高騰および、それに伴うFRBのより積極的な利上げに頭を悩ませている。短期金融市場では年内にさらに2.00%の利上げを織り込む動きが見られており、米国債利回りも上昇が続いている。
ただ、市場からは「タカ派なFRBやスタグフレーション懸念にもかかわらず、代わるものがないと考える人が多く、株式は上昇している」との見方も聞かれた。
FRBの積極利上げやサプライチェーン問題で景気の先行き不安を指摘する声も出ている。しかし、取引開始前にイエレン米財務長官の発言が伝わっていたが、「米経済に弱さは見られず、雇用の伸び力強い」と述べていた。今週のパウエルFRB議長の講演でも同様の認識を示しており、現状は楽観的な見方が優勢のようだ。
米国債利回りの上昇を受けて銀行株が上昇しているほか、エネルギー、医薬品も堅調。一方、IT・ハイテク株が下落しているほか、自動車、住宅建設が軟調。
家庭用品販売のベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が上昇。物言う株主としても知られるコーエン氏との和解に近づいていると伝わった。
ティルレイ<TLRY>、サンダイアル・グローアーズ<SNDL>といった大麻株が大幅高。米下院の委員会が来週、大麻の合法化について2回目の投票を行うと伝わったことが買いのきっかけとなっている。
おむつ、治療用軟膏などケア用品のネット販売を手掛けるオネスト<HNST>が大幅安。同社は女優のジェシカ・アルバ氏が創業した。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益が予想以上の赤字だったほか、売上高も予想に届かなかった。また、ガイダンスも公表しており、EBITDAは予想外の赤字を見込んでいる。
空飛ぶタクシーを手掛けるジョビー・アビエーション<JOBY>が大幅高。先月の試験飛行の事故は認証のタイミングに影響を与えないと発表したことが好感されている。
肥料のモザイク<MOS>が3日続伸。きょうは一時71ドル台まで上昇し、2011年9月以来の高値に上昇した。ウクライナ危機によるロシアへの制裁で、肥料のバイヤーが他に供給求め、食料コストの上昇懸念を煽っている。そのような中、肥料価格は過去最高値に上昇。ロシアは肥料の主要生産国で、昨年は世界の輸出量の約5分の1を占めていた。
ベッド・バス<BBBY> 22.59(+0.49 +2.22%)
ティルレイ<TLRY> 8.56(+1.59 +22.81%)
サンダイアル<SNDL> 0.81(+0.07 +8.86%)
オネスト<HNST> 4.68(-1.36 -22.52%)
ジョビー・アビエーション<JOBY> 5.98(+0.65 +12.20%)
モザイク<MOS> 71.34(+2.77 +4.04%)
アップル<AAPL> 174.72(+0.65 +0.37%)
マイクロソフト<MSFT> 303.68(-0.42 -0.14%)
アマゾン<AMZN> 3295.47(+22.48 +0.69%)
アルファベットC<GOOG> 2830.43(+4.19 +0.15%)
テスラ<TSLA> 1010.64(-3.28 -0.32%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 221.82(+2.25 +1.02%)
AMD<AMD> 119.67(-0.86 -0.71%)
エヌビディア<NVDA> 276.92(-4.58 -1.63%)
ツイッター<TWTR> 38.60(-0.22 -0.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美