ダウ平均 32899.37(-98.60 -0.30%)
S&P500 4123.34(-23.53 -0.57%)
ナスダック 12144.66(-173.03 -1.40%)
CME日経平均先物 26860(大証終比:-250 -0.93%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。ほぼマイナス圏での激しく上下動した。一時500ドル超下落する場面が見られた一方で、前日付近まで浮上する場面も何度か見られた。
取引開始前に発表になった4月の米雇用統計が、労働市場のひっ迫と賃金高止まりを示し、インフレ圧力の根源になっていることを示した。米国債利回りも上昇する中、米株式市場は前日に引き続き、警戒感が強まっている。ディフェンシブやエネルギー株の一角には買い戻しが入っているものの、前日に引き続き幅広い銘柄に売りが広がった。
4月の非農業部門雇用者数(NFP)は42.8万人増加し予想を上回った。一方、失業率は3.6%に留まり、平均時給は前月比0.3%上昇。労働参加率は低下した。
パウエルFRB議長は今週のFOMC後の会見で「持続不可能なペースでの賃金上昇に懸念」と述べていたが、一部からは、「市場は労働市場の過熱感に着目しているが、本日の数字はインフレ圧力の緩和期待を示唆するものは何もない。労働参加率は僅かに低下し、平均時給の伸びは予想より若干鈍化したものの、賃金圧力に関する懸念を静めるにはほとんど役に立っていない。FRBのタカ派姿勢を解するものは何もない」との声も聞かれた。
また、米大手金融からは「株式の安値と債券利回りは依然としてピークに達していない。FOMC前の1週間に全ての資産クラスから資金が流出し、米国債などの安全資産に流れた。投資家のポジショニングはパニックというよりも、麻痺という状態で、市場はインフレと成長鈍化を織り込むことに苦労している」との指摘も出ていた。現状については、「景気後退シナリオが急激に織り込まれ、今年上期の経済指標が予想以上に強く、より長期に渡る大幅なインフレと利上げショックを市場が想定したために問題が起こっている」という。
アンダーアーマー<UAA>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算を発表。配送料や原材料コストに対する想定されるインフレ圧力、不利なチャネルミックスおよび為替変動により、利益率の低下を見込んでいると述べたことが嫌気されている。
ホームフィットネスのペロトン・インタラクティブ<PTON>が下落。最大20%程度の株式を売却することで、投資家や企業からの支援を検討していると伝わった。候補には、業界関係や投資会社が含まれるという。協議はまだ初期段階だとしている。
不動産情報サイトのジロー<ZG>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、好調な内容だったものの、同社のバートンCEOが「市場は完全に軟化している」と述べたことで、住宅ローン金利上昇が米住宅市場を冷え込ませるという投資家の懸念をかき立てた。
アパレル販売のデジタル・ブランズ<DBGI>が53%急落。1株0.25ドルで3740万株を発行する増資計画を発表。前日終値から約半値の発行価格となっている。
オンラインカジノのドラフトキングス<DKNG>が下落。決算は好調だったものの、黒字化にはほど遠いとの評価が聞かれた。
ソフトウエア開発のクラウドフレア<NET>が決算受け下落。売上高は50%伸びたものの、IPO以来の最小の上昇率で不十分との見方が広がった。
アンダーアーマー<UAA> 10.89(-3.40 -23.79%)
デジタル・ブランズ<DBGI> 0.23(-0.27 -54.73%)
ジロー<ZG> 37.37(-1.68 -4.30%)
ペロトン<PTON> 15.70(-1.31 -7.70%)
ドラフトキングス<DKNG> 13.15(-1.29 -8.93%)
クラウドフレア<NET> 65.61(-12.20 -15.68%)
アップル<AAPL> 157.28(+0.74 +0.47%)
マイクロソフト<MSFT> 274.73(-2.62 -0.94%)
アマゾン<AMZN> 2295.45(-32.69 -1.40%)
アルファベットC<GOOG> 2313.20(-21.73 -0.93%)
テスラ<TSLA> 865.65(-7.63 -0.87%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 203.77(-4.51 -2.17%)
AMD<AMD> 95.34(+1.47 +1.57%)
エヌビディア<NVDA> 186.75(-1.69 -0.90%)
ツイッター<TWTR> 49.80(-0.56 -1.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美