中国の住宅指標が弱く出たことや、長引くロックダウンの影響で先月の上海での新車販売がゼロであったとの報道などが、中国の景気鈍化懸念につながっており、リスク警戒の動きが出ている面も。
昨日の海外市場でオランダ中銀のクノット総裁による7月の利上げ見通しの肯定と0.5%の大幅利上げとなる可能性示唆を受けたユーロ買いに、1.0550超えを付けたユーロドル。朝方もその勢いが継続する形で1.0560台まで上昇の場面が見られたが、その後値を落としている。
ユーロドル、ドル円ともに頭の重い展開となる中、ユーロ円は136円70銭近くから136円00銭近くまで下落している。
豪ドル円は一時91円20銭前後まで上昇も、その後90円台半ばまで値を落とす動きに。中国の住宅指標の弱さを嫌気した動きに加え、豪州の第1四半期賃金指数が予想に届かず、豪ドル売りを誘った面も。豪ドルは対ドルでも0.7050手前から0.7010前後まで値を落としている。
MINKABU PRESS 山岡和雅