ロンドン市場では、ドル円が125円台をつけた。日銀は東京午前に2度目となる長期債指値オペを実施し、円売りの動きを広げた。ロンドン朝方にはさらに、29-31日に初の連続指値オペを行うことを発表した。これにロンドン勢は大きく反応。123円付近から大台を2回も塗り替えて、125.09レベルまで高値を伸ばした。2015年8月以来の高値水準となった。クロス円も全面高となり、ユーロ円は137円台、ポンド円は164円台、豪ドル円は94円台まで急伸した。買い一巡後は急速に反落する場面があったが、ロンドン朝方の水準までは戻していない。日銀が長期金利の上昇を抑え込む姿勢が鮮明となり、米国や欧州との金融スタンスの差がより浮彫となっている。欧州市場では向こう12カ月にECBが25bpずつ4回の利上げを行うことが見込まれているもよう。ユーロは対円、対ドルのみならず対ポンドでも堅調に推移した。英国経済に関しては、ベイリー英中銀総裁が、成長と需要が減速している証拠みられている、と発言し、ポンド売りに反応する場面があった。
ドル円は124円近辺での取引。この日は日銀の指値オペが円売りを強めている。東京午後に日銀が連続指値オペを実施すると発表し、円相場が急落した。ドル円は123円付近から一時125.09レベルまで上昇。2015年8月以来のドル高・円安水準をつけた。その後、123円台後半まで一時反落したが、再び124円台に上昇している。
ユーロドルは1.09台後半での取引。ロンドン朝方には1.0950台割れまで軟化したが、その後は買いが優勢となり1.10台目前まで反発した。足元では売買が交錯しているが、ロンドン朝方よりはユーロ高水準を維持している。ユーロ円はドル円の急伸とともに135円付近から137.50近辺まで急伸した。その後は一時136円台割れも、再び136円台に乗せている。ユーロポンドでもユーロ買いが優勢。欧州市場では向こう12カ月にECBが25bpずつ4回の利上げを行うことが見込まれているもよう。ユーロ買いを誘った面があった。
ポンドドルは1.31台前半での取引。1.31台半ばで神経質な振幅をみせるなかで1.3120台まで軟化している。前週末から一段と安値を広げている。一方、ポンド円は堅調。161円台後半から一時164.60付近まで急伸した。ただ、その後は売りに押されて163円台割れとなっている。ユーロポンドは0.8320台から0.8370近辺まで上昇。対円以外では総じてポンド売りに押されている。ベイリー英中銀総裁が、成長と需要が減速している証拠みられている、と発言し、ポンド売りに反応する場面があった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明