ロンドン市場は、ドル高水準での推移。ドル円はロンドン朝方に133.00レベルまで上昇。2002年4月以来の高値水準となった。その後は米債利回りの上昇一服とともに、やや調整が入っているが、132円台後半の高値圏にとどまっている。この日も黒田日銀総裁が強力な金融緩和を継続する姿勢を確認しており、その他中銀が金融引き締めに動いていることとの差が明確になっている。きょうは豪中銀が政策金利を50bp引き上げて0.85%と発表した。欧州株や米株先物・時間外取引は前日に買われた反動もあって上値重く推移。ロンドン時間はやや円売りの矛先が鈍っている。ユーロ円は142円近辺の高値から141円台後半へと小安い。ユーロドルは1.0665近辺に安値を広げたあと、1.07台に乗せる場面があったが、再び1.06台後半と上値重く推移。一方、ポンドドルは序盤に1.2430付近まで下押しされたが、その後は1.25台前半へと反発し、本日高値を伸ばしている。ポンド円も同様に165円台前半から166円台乗せ水準で下に往って来い。ポンドは対ユーロでも買い戻されている。ジョンソン英首相の信任投票後はポンド売りが強まったが、足元では一服。
ドル円は132円台後半での取引。前日からの騰勢が続き、ロンドン朝方には133.00レベルまで高値を伸ばした。2002年4月以来の高値水準となった。ただ、その後は欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移、米債利回りも上昇一服となったことで132.50台まで一時反落した。前日からのドル高・円安水準は維持している。
ユーロドルは1.06台後半での取引。序盤には1.0665レベルまで安値を広げる場面があった。その後は米債利回りの上昇一服とともに1.0705レベルまで反発。足元では再び1.0670付近と、上値重く推移している。ユーロ円は東京市場で142.06レベルの高値を付けた後は上昇一服。ロンドン市場では141.60台までの小反落。対ポンドではユーロ買いが先行したが、その後は売り戻されている。4月独製造業受注は前月比、前年比ともにマイナスの結果。一方、6月投資家信頼感はマイナスの数字が継続も、予想ほどは落ち込まずセンチメント回復の兆しも。
ポンドドルは1.25近辺での取引。売りが先行して一時1.2431近辺まで安値を広げた。その後は1.2534近辺まで反発し、この日の高値を更新。下に往って来いとなっている。ポンド円も165.30付近まで軟化したあとは166.26近辺まで上昇。ユーロポンドは0.8540付近から一時0.8585近辺まで買われたが、すぐに上げを消して0.8530近辺に押し戻された。ジョンソン英首相の信任投票では保守党下院議員の約4割が不信任を示しており、首相の留任が確認されたものの、政権の弱体化は否めない状況となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明