ロンドン市場では、ドル円の下げが一服。米10年債利回りが再び2.37%台まで上昇する動きに、ドル買いが優勢となっている。ドル円は122円手前まで反発したが、大台には乗せられず、121円台半ばから後半で揉み合っている。週末調整のタイミングでもあり、売買が交錯している。ポンドドルが軟調。1.32台を割り込むと1.3160近辺まで下げた。朝方に発表された2月英小売売上高が前月比-0.3%と予想外の減少となったことが重石となった。ポンド円も161円付近から一時160円台割れまで下落した。ユーロドルは1.1030台まで買われていたが、ロンドン時間に入ると上値が重くなり1.10ちょうど付近まで軟化した。ユーロ円は振幅しながらも134円台割れへと下押しされている。3月独Ifo景況感指数は90.8と2020年7月以来の低水準だった。その一方で、米国がEUに天然ガスの追加供給することで合意と報じられたことが好感されて欧州株は堅調に推移。
ドル円は121円台後半での取引。東京市場では122円台前半から121円台前半へと大きく調整売りが入った。その後、ロンドン朝方には121.95近辺まで反発した。しかし、ロンドン勢が本格参加すると再び121.40付近まで下押し。足元では売買が交錯しており、121.60-80レベルで揉み合っている。米債利回りの上下動の敏感に反応しているが、全般に上値は重く、122円で上値を抑えらえている。
ユーロドルは1.10台前半での取引。米10年債利回りが一時2.37%台に上昇する場面があり、ドル買い圧力となった。1.1030台から1.10ちょうど付近まで一時下落した。3月独Ifo景況感指数が90.8と予想以上の大幅低下となったことが重石となった。一方、米国がEUに天然ガスの追加供給することで合意と報じられると、欧州株が買われており、ユーロ売りの一服している。ユーロ円は133.70台から134.40台での上下動となっている。
ポンドドルは1.31台後半での取引。東京午後に1.3225レベルまで高値を伸ばしたあとは、売りに押される展開となった。ロンドン朝方に発表された2月英小売売上高は前月比-0.3%と予想外のマイナスとなりポンド売りを誘った。ロンドン序盤には1.3160レベルまで下落した。その後は下げ一服となっているが、1.32台には届いていない。ポンド円は161円台では売りが入り、ロンドン序盤には一時160円台を割り込んだ。その後は160円台半ばに下げ一服。ユーロポンドは0.8340台から0.8370近辺まで買いが先行したが、足元では0.83台半ばに落ち着いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明