東京外為市場でドル円は129.36円付近まで上昇した。主要国の景気後退懸念で上向きトレンドが調整されているものの、対主要通貨でドル高傾向が続いているほか、影を潜めていたリスク回避的な円買いが復活する兆しが限定的であることがドル円を支えている。供給不足を背景としたインフレ高進は賃金が上昇していない日本経済にとって重く、リセッションによるさらなる重みを考慮すると円買いがリスク回避となるのか不透明とみられている。
ドル円の戻りに連動し、ユーロ円は134.30円付近、ポンド円は157.94円付近、豪ドル円は89.09円付近まで切り返した。今週の下げがやや調整されている。
MINKABU PRESS