主要な米株価指数が下値探りとなっていることが示すように景気見通しが悪化しているが、リスク回避の円買いが復活することはないと見られていることもドル円の支え。賃金の伸びが停滞している日本経済がインフレ高進でさらに弱体化するとみられており、円高は勢いを帯びない。
ドル円の戻りに連動し、ユーロ円は134.30円付近、ポンド円は157.94円付近、豪ドル円は89.10円付近まで切り返した。今週の下げがやや調整されている。ただ、ドルに対して欧州通貨安・オセアニア通貨安が続いており、クロス円の戻りは限定的。
MINKABU PRESS