週明けのドル円は往って来い。前週末NY市場引けにかけての株の買い戻しを受けて、ドル円は朝方しっかりの動き。米株先物の上昇なども支えとなった。しかしのその後は一転してドル売り円買いの動き。株の上昇が一服し、調整売りが広がる中でドル売り円買いの動き。米機関投資家筋などからの売りの噂も出ていた。
オセアニア市場で128円を試す動きとなったドル円は金曜日海外市場の安値を割り込んでストップロス注文をまきこで売りが広がり127円20銭前後まで。安値圏でもみ合った後、一転して買い戻し。ドル円は127円80銭台まで上値を伸ばした。
株が午後に入って再び買われる場面が見られたことに加え、米債利回りの上昇が続き、米10年債利回りが2.84%前後を付ける中でドル買い円売りの動きに。
日米首脳歓談の結果が報じられているが、為替市場に直接つながるものはなく影響は限定的に。
週末の豪総選挙は、野党労働党が9年ぶりの政権奪取をほぼ確実とした。開票作業の関係で10議席は確定していないが全151議席中141議席の結果が判明し、労働党が73議席と過半数にあと3と迫っている。保守連合は53、その他が15。豪ドルは朝からしっかり。最も懸念された事態は、労働党、保守連合ともに過半数に届かず、政権運営が混迷化する事態であったが、事前世論調査通り労働党勝利で決まりそうな流れとなり、豪ドル買いに。豪ドルは対ドルで前週末の0.7050前後から0.71台に乗せる動き。豪ドル円も90円ちょうど前後から91円台を試す動きとなっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅