前日の市場で中国のロックダウン拡大懸念などを材料に127円台半ば近くまで値を落としたドル円。朝はいったん買い戻しの動きが優勢となったものの、すぐにドル売り円買いの動きが強まり、昨日海外市場の安値、20日に129円台を付けた後の安値を共に割り込んで売りが強まり、127円34銭前後まで。その後は少し戻してもみ合いとなっていたが、渡辺元財務官が130円や135円が日本経済にとってとても悪い水準ではない、介入をすぐに望んでいるとは思わないなどと発言したことを受けてドル買い円売りが強まり朝の下げ分をいったん解消。
ロンドン勢の本格参加を前に再びドル売り円買いが入り127円80銭台に値を落とすなど、上値の重さは継続している。
昨日リスク警戒からのドル買い円買いの動きが優勢となった湯炉は、少し値を戻す動き。ユーロドルは午前中に1.0730台まで回復。その後はもみ合いに。ユーロ円はドル円の下げに136円50銭台を付けた後、渡辺元財務官発言の買いに137円50銭台と約1円の円安に。その後は少し値を落としている。
対中輸出が大きいこともあり警戒感の強い豪ドルは、朝の円買い局面で91円40銭台まで。その後は元財務官発言に92円50銭台までと大きく上昇。
MINKABU PRESS 山岡和雅