明日は第1四半期の米GDP速報値が公表される。予想では前期比年率換算で1.1%の伸びが予想されており、第4四半期の6.9%からの大幅減速が見込まれている。オミクロン株の影響と在庫投資、純輸出の減少が全体を圧迫すると見込まれているようだ。純輸出ついては、2月のサービス輸入が過去最高の516億ドルに増加したことが影響。増加分の約半分は知的財産の使用料によるもので、冬季北京五輪の放送による一時的な支出が反映されると見られている。
個人消費は第4四半期の2.5%増から3.7%増への拡大が予想されている。感染率低下と外出規制の緩和により、消費者がモノからサービスへの支出を活発化させたと見込んでいる。ウクライナ危機はガソリン価格の高騰を招き、高インフレが価格に敏感な米消費者の支出を抑制したが、それは主に耐久消費財への支出抑制に繋がったと見られている。
企業の設備投資は急加速が見込まれている。航空機を除く非国防資本財の出荷は、第1四半期の最初の2カ月間で年率15.4%増となっていた。
ただ、第1四半期の減速はあくまで一時的なもので、第2四半期には3.5%程度へ急回復するとの見方も出ているようだ。
米実質GDP・速報値(第1四半期)28日21:30
予想 1.1% 前回 6.9%(前期比年率)
GDPデフレータ・速報値(第1四半期)
予想 7.2% 前回 7.1%(前期比年率)
PCEコアデフレータ・速報値(第1四半期)
予想 5.5% 前回 5.0%(前期比年率)
個人消費・速報値(第1四半期)
予想 3.5% 前回 2.5%(前期比年率)
USD/JPY 128.31 EUR/USD 1.0567 GBP/USD 1.2560
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美