ただ、この日発表された中国の4月の小売売上高と鉱工業生産が予想を下回る弱い内容となるなど、世界経済への不透明感が強まっている。ロックダウンの影響が出た格好だが、FRBをはじめとした各国中銀の利上げの影響のほかに、中国経済は追加懸念ともなっている。
市場はFRBの利上げについては、ある程度織り込んだ節もある。そのような中で今度は利上げによる景気への影響に市場は神経質になっているようだ。為替市場はリスク回避に対してドル買い・円買いの反応となっているが、その中でも円買いが優勢となっている模様。
市場からは、短期的にはドル円の戻り売りが魅力的との声も出ている。リスク資産の継続的な下落のほか、成長懸念から短期的に米国債利回りが低下する可能性もあり、ドル円を圧迫する可能性があるという。市場はドル円のロングを大幅に積み上げていると思われ、戻り売りも出易いとも指摘した。
テクニカル的に126.95円の水準をブレイクすれば、125円台前半までの調整の可能性もあるという。
USD/JPY 129.17 EUR/JPY 134.59
GBP/JPY 158.51 AUD/JPY 89.67
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美