今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、一時的にドルが急落したものの、ドル円の調整安は一時的で引き続き上値に対する関心が強い。日米の金融政策見通しの違いが円売り・ドル買いを後押ししている。賃金が上昇していない日本経済は物価上昇に耐えられずに景気が悪化し、金融緩和策の解除も出来ず円安がさらに進み、円安による物価高が一段と景気を圧迫する負のフィードバックループが警戒されてることも円売りの背景。
ドル円の上昇に連動し、ユーロ円は137.65円付近、ポンド円は161.48円付近、豪ドル円は93.00円付近まで戻したが、クロス円の上値は限定的。欧州通貨や資源国通貨に対してドル高基調が続いていることが重し。英金融政策委員会(MPC)が追加利上げにより慎重になっていることはポンドを圧迫している。
MINKABU PRESS