ただ、145円より上には慎重な雰囲気もある。市場推計では22日の介入規模は3兆円程度ではと伝わっていた。日本の外貨準備の規模、および、過去の介入規模からすれば、まだ財務省に余力は十分ありそうだ。
市場のセンチメントは依然としてドル選好だが、投資家がドルへのエクスポージャーを増やす余地はまだあるという。市場のドル選好は強いが、まだ極端ではない。先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表した建玉報告によると、ドルのエクスポージャーの総額はまだ5月の水準を下回っており、2015年の過去最高値と比較すると半分だと指摘。そのため、ドルのロングポジションはより拡大される余地があるという。ドル高のセンチメントが反転するには、FRBがインフレよりも成長を重視するようになる必要があるが、現在のところ、その可能性は低いとしている。
USD/JPY 144.49 EUR/JPY 138.97
GBP/JPY 153.99 AUD/JPY 93.40
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美