昨日の海外市場で144円70銭台まで上昇。少し調整が入って144円60銭台で東京朝を迎えると、その後は144円台半ばを挟んでの推移が続いた。上下ともに大きな動意を見せず。昨日一時1.03台を付けるなど大きな動きを見せたポンド売りドル買いが一服。もっとも中期的にはドル高という意識が強いことに加え、昨日下げた米株が時間外で買い戻され、アジア株も堅調な動きを見せる中で、リスク警戒後退での円売りも。もっとも、介入警戒感もあり、上値追いにも慎重。
ドル高の動きに加え、週末のイタリア総選挙での極右政党勝利を受けた政局不安、ウクライナ情勢などが重石となり、ユーロは軟調。ユーロドルは朝方0.9580台を付ける動きを見せた。もっともポンドドルでのポンド買いドル売りもあってその後は買い戻しが広がり、0.9650超えまで。朝方のユーロの売りに138円71銭を付けたユーロ円は139円40銭前後まで上昇。
昨日東京朝に1.03台半ばを付けた後、英中銀の緊急声明発表の報道などに1.09台を回復。声明が今後の利上げの可能性を示すも、今回の行動を示したものでなかったことから1.06台へ落として迎えたポンドドルは、1.08台まで買い戻し。この後発言予定の英中銀チーフエコノミストによる強気発言などへの期待感も。
MINKABU PRESS 山岡和雅