前日の海外市場で129円手前まで上昇したドル円。東京市場に入って129円台にあっさり乗せると、そのままドル買い円売りの流れが強まり、129円40銭前後まで上値を伸ばした。
米国の積極的な金融引き締め姿勢への期待と、日本の緩和維持姿勢との対比でのドル買い円売りという流れが継続する形に。
仲値前後まで上値を試した後、いったんは調整が強まり128円80銭台まで。上値トライの勢いが強いものの、流石に高値警戒の動きが広がっていた。
しかし、日銀が3月末以来となる指値オペを通告したことで、再び円売りが強まり、129円30銭台まで。日銀が緩和姿勢を崩さず、市場の円売りを誘った。
その後再び調整の動きに。磯崎官房副長官が為替の急激な変動望ましくない、緊張感をもって注視などの発言を行ったことがきっかけに。128円80銭を割り込むと、短期的なポジション調整の動きが強まり、その後は128円80銭前後が重くなる形で売りが出て128円05銭前後まで。
午後は買い戻しの動きが入るも128円60銭台までの動きにとどまっている。
円売りの流れを受けて139円69銭前後まで上昇したユーロ円は、ドル円の下げもあって138円50銭台まで。ドル円同様に午後は買い戻しが目立ち139円20銭前後まで。
MINKABU PRESS 山岡和雅