ロンドン市場は、円安が進行。ドル円は128.46レベルまで高値を伸ばし、2002年5月以来の高値水準となっている。序盤は円売り一色となった。松野官房長官の円安けん制発言でやや円高の振れる場面があったが、すぐに値を戻し上値を追う展開に。クロス円も買われ、ユーロ円は138円台後半、ポンド円は167円台乗せ、豪ドル円は95円目前まで高値を伸ばした。その後、米債利回りの上昇とともに、ドル買い圧力も加わっている。10年債利回りは2.90%台まで上昇した。クロス円の上昇とともに1.08台乗せとなったユーロドルは1.09台後半へと反落。ポンドドルは1.3040近辺まで買われたあとは、1.30台前半で売買交錯。豪ドル/ドルは0.7400近辺に高値を伸ばしたあとは、0.7360台へと押し戻されている。欧州株は調整売りに押され、米株先物も時間外取引での上げを消している。NY原油先物は109ドル台手前から一時105ドル台まで反落した。
ドル円は128円台前半での取引。東京市場で127円付近から128円台乗せへと大きく買われたあと、ロンドン朝方には松野官房長官の円安けん制発言で一時127.70台まで小緩んだ。しかし、円安圧力は根強く、ロンドン序盤には128円台を回復。米債利回りの上昇によるドル高圧力も加わり、128.46レベルまで高値を伸ばした。2002年5月以来の高値水準となっている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。ユーロ円の上伸とともに買われ、1.0814レベルまで高値を伸ばした。しかし、その後は米10年債利回りが2.90%台に上昇する動きがドル高圧力となり1.07台後半へと押し戻されている。ユーロ円は東京市場で137円付近から138円台乗せとなったあと、ロンドン朝方には一時138円台割れとなったが、すぐに買いが戻った。ロンドン序盤には138.84レベルまで高値を伸ばし、その後は138円台半ばに高止まりしている。対ポンドではややユーロ買いが先行したが、その後は押し戻されており、方向感に欠けている。円相場中心の展開となっている。
ポンドドルは1.30台前半での取引。1.2990付近でサポートされると、ポンド円の上昇とともに1.3040近辺まで高値を伸ばした。しかし、米債利回りの上昇とともに上値が重くなり1.3010台へと押し戻されている。ポンド円は東京市場で165円台前半から166円台後半へと上昇。その後、ロンドン朝方の調整売りでは166円台が維持された。ロンドン序盤には再び円売りが広がり、高値を137.41近辺に伸ばした。ユーロポンドは0.8300レベルまで買われたあとは、0.8280近辺まで押し戻される動き。方向感に欠けている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明