ドル円は前日の海外市場で前回9月22日に介入が入った水準145円90銭を付ける動き。その後の調整は限定的なものにとどまり、ドル買いの流れが継続する展開となった。ベイリー英中銀総裁が14日で期限を迎える長期債購入オペを予定通り終了することを示したことがポンド売りドル買いからのドル全面高に。
東京市場に入ってもドル買いの動きが続くと、145円90銭、さらには146円ちょうどを超えて上昇。ストップロス注文を巻き込んで146円20銭超えまで急騰。その後いったん146円割れまで値を落としたが、すぐに買いが入り、朝の高値を超えて昼前に146円39銭まで上値を伸ばした、その後は調整の動きも146円台での推移。ポンドが急騰した局面でも146円台を維持しており、その後146円30銭前後を付けるなど、堅調地合いを維持した。介入警戒感があり、上値トライはゆっくりとなっているが、押し目が限定的な分、上の意識が継続。
ポンドは昨日1.12近くから1.0950台まで下落。ベイリー英中銀総裁発言が売りを誘った。東京市場に入ってもポンド売りの流れが続き、1.0924前後まで値を落とす展開となったが、午後に入って急騰。1.1050超えを付ける動きを見せた。英紙FTが匿名の複数銀行関係者からの情報として、英中銀が長期債購入の延長を示唆と報じ、一気にポンドが買われた。160円を割り込んでいたポンド円は161円30銭台まで。
高値からは調整が入り、ポンドドルが1.10を割り込む動きっとなり1.0970台を付けまたが、その後1.1010台を回復するなど、ポンド高の動きが広がっている。160円50銭前後まで落としたポンド円も161円台を回復している。
MINKABU PRESS 山岡和雅