米10年債利回りが時間外で低下、ドルが対主要国通貨で下落している。ドル円は144.70円台から144.28円まで軟化している。ユーロドルは0.963付近まで上昇、オフショア人民元は対ドルで0.25%高に。ポンドは買い戻されており、対ドルで0.75%高。ポンド円は155.70円台まで上昇している。
英景気後退懸念が一段と高まっており、英金融資産は軒並み下落。きのうポンドは対ドルで過去最安値をつけた。為替介入や英中銀による緊急利上げ実施の可能性が高まっていることからひとまずポンドは買い戻されている。ベイリー英中銀総裁は「必要なだけの金利変更を躊躇しない」と発言しており、11月会合までに200bpを超える利上げを実施するとの見方が広まってきている。ただ、利上げ実施後は再びポンドは下落し、対ドルでパリティ割れになると予想する声も聞かれる。
きょうは日本時間20時にピル英中銀チーフエコノミストの講演が予定されており、注目が集まっている。