ロンドン市場は、ドル売りが優勢。前日NY市場では米ISM製造業景気指数が予想を上回る数字だったことに反応してドルが買われた。市場では指標に過剰に反応したとの声も上がっていた。市場が米経済指標結果に神経質に反応するなかで、きょうは米ADP雇用統計が発表される。結果を見極めたいとして、前日のドル買いに調整が入る格好となっている。ドル円は東京朝方につけた130.24レベルを高値に、その後は上値を抑えられている。ロンドン市場では130円台割れから129.70付近へと反落。ユーロドルは東京市場で1.0650-60レベルで揉み合っていたが、ロンドン市場では上抜けから1.07手前水準へと反発。ポンドドルの値動きが大きめ。1.2470-80レベルから1.25台に乗せると高値を1.2550付近へと伸ばしてきている。ただ、いずれも前日のレンジ内にとどまる動き。欧州株や米株先物は反発の動き。NY原油先物は上値重く推移。英国はエリザベス女王在位70年の祝賀のため、きょうあすと週末の4連休となっている。
ドル円は129円台後半での取引。前日のNY市場で買われた流れを受けて、東京朝方には高値を130.24レベルまで伸ばした。しかし、その後は売りが優勢となっており、ロンドン時間には129.70付近へと下押しされている。欧州株や米株先物は堅調に推移しており、ドル円の下げは前日の動きの調整にとどまっている。
ユーロドルは1.06台後半での取引。前日の下落から東京市場では1.06台半ばでの膠着状態となった。ロンドン時間に入ると買いが強まり、高値を1.07台手前へと伸ばしている。ユーロ円は138円台後半での上下動。序盤に高値を138.96レベルまで伸ばしたが、139円台には届かず反落している。対ポンドではユーロ売りが優勢。
ポンドドルは1.25台半ばでの取引。東京市場では1.24台後半と前日からの安値圏内で揉み合っていたが、ロンドン時間に入ると買いが始動。1.25台を回復すると、高値を1.2550付近へと伸ばしている。ポンド円は162円台前半から後半へと上昇、高値を162.96レベルに伸ばしている。ユーロポンドは0.8540台から0.8510台まで軟化。総じてポンド買いが優勢になっている。ただ、本日は英市場は休場となっており、経済統計などの手がかりには欠けている。英国はエリザベス女王在位70年をお祝いしてきょうから4連休となっており、お祝いムードで消費が活発になることが期待されている面も。
minkabu PRESS編集部 松木秀明