ロンドン市場では、米FOMCの結果発表を控えてドル売りが優勢になっている。イベント直前で調整が入る面が指摘されている。また、欧州株が大幅高となっており、リスク警戒後退のドル売りの面も加わっている。株高の背景には、中国株の急反発の動きがある。中国副首相が、相場安定策、景気刺激策、中国企業の海外でのIPO支援などを表明したことが好感された。また、ウクライナ情勢については、ロシアのラブロフ外相がウクライナとの協議で合意への期待がある、ウクライナの中立性について、真剣に協議されている、と述べており、合意への期待が広がっている。為替市場では、ドル売りと円売りの動きが広がっている。ユーロドルは1.10台乗せ、ポンドドルは1.31近辺へ、豪ドル/ドルは0.7250台へと上昇。ユーロ円は130円台乗せ、ポンド円は154円台後半、豪ドル円は85円台後半へと上昇。そのなかで、ドル円は118円台前半での揉み合いが続いており、動きにくい状況だった。
ドル円は118円台前半での取引。東京市場では118.18から118.43までのレンジだった。ロンドン市場でも同レンジ内での取引に終始している。米FOMCの結果内容を見極めたいとのムードとなっている。欧州株高などリスク警戒感が後退するなかで、ドル売りと円売りが同時進行しており、ドル円は動きにくい面も。
ユーロドルは1.10台前半での取引。序盤に1.0950台まで下押しされたあとは、買いが強まっている。ロシアのラブロフ外相がウクライナとの協議で合意への期待がある、ウクライナの中立性について、真剣に協議されている、と述べており、停戦協議の進展が期待された。一時1.1025レベルまで高値を伸ばしている。ユーロ円は欧州株の大幅上昇もあって129.60台から130.30台まで上伸。対ポンドでもユーロ買いが先行した。
ポンドドルは1.30台後半での取引。1.3040近辺で下げ止まると、1.30台後半へと上昇。その後、足元では一気に1.3106レベルまで高値を伸ばした。ポンド円は154.30-40レベルでの揉み合いを上抜けると高値を154.90台まで伸ばした。ユーロポンドは0.8400付近から一時0.8430付近まで買われたが、足元では値を戻している。この後の米FOMCとあすの英MPCを控えて神経質な値動きとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明