ロンドン市場は、ドル売りが優勢。ただ、米債利回りの上下動に反応した面が強く、東京市場でのドル高の動きに調整が入る形になっている。全般的には方向性が希薄。ドル円は東京市場で145.86レベルまで買われたあとは、介入警戒感もあって145.50近辺まで反落。その後はレンジ内で推移している。ユーロドルは0.9672近辺を安値に0.9725近辺まで反発。東京高値を上回ったものの相場は走らずその後はレンジ内にとどまっている。ロシア外相が米国が真剣に提案するのであれば、米ロ首脳会談を検討すると発言、ユーロ買いの反応がみられたが、レンジからは抜け出せず。ポンドドルは1.0998近辺まで下押しされた後は買い戻されて1.1080台まで反発。対ユーロでもポンドは堅調に推移している。英中銀は14日までの英長期債一時購入措置で、昨日は規模の倍増を発表。きょうはさらにインフレ指数連動債の購入についても発表している。ただ、いずれの通貨も東京市場からのドル高の動きが調整される程度となっている。明日の米生産者物価指数、明後日の米消費者物価指数待ちのムードもあるようだ。
ドル円は145円台後半での取引。東京午後に145.86近辺まで上昇。9月22日の為替介入直前につけた高値145.90レベルに迫った。その後は上値を抑えられて145.50近辺まで反落した。米債利回りの低下に反応するともに、市場では介入警戒感から上値を追い切れない面も指摘された。その後はレンジ内で売買が交錯している。
ユーロドルは0.97台前半での取引。東京午後につけた0.9672近辺を安値に、ロンドン時間に入ると買いが優勢になっている。0.9725近辺まで買われ、東京朝方の高値を更新した。ユーロ円は141円付近から141.70近辺まで上昇。ユーロドルとともに東京市場での下げを戻している。一方、対ポンドでは買いが先行したあとは売り戻されており、上に往って来いとなっている。
ポンドドルは1.10台後半での取引。ロンドン朝方に1.0998近辺まで下押しされたが、その後は買戻しに転じる。1.1080近辺まで買われたが、東京朝方の高値1.1095近辺には届かず。その後は売買交錯も高止まりしている。ポンド円は160.30近辺を安値に161.40近辺まで反発。ただ、東京朝方の高値161.65近辺には届かず。ユーロポンドは0.8770近辺から0.88台乗せ水準で上に往って来い。足元ではポンド買いが優勢。ただ、いずれの通貨もレンジ模様で方向性ははっきりとしていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明