ロンドン市場は、ドル買いが優勢。ドル円は147円台でじりじりと値を上げる動きとなり、ロンドン序盤に高値を147.78近辺まで伸ばした。前日NY市場でつけた32年ぶり高値水準147.67レベルをさらに上回った。その後も下げも147.50付近までにとどまっている。ユーロドルやポンドドルは上値重く推移。前日の上昇の動きに調整が入っている。ユーロドルは0.98付近で上値を抑えられると、0.9719近辺まで反落。ポンドドルは1.13台半ばが重くなると1.1231近辺まで下押しされている。ただ、ポンドには買いが入る場面がみられている。トラス英首相が本日中に記者会見を開く予定。事前の各報道によると、法人減税引き上げ凍結が撤回される見込み、クワーテング英財務相が更迭される見込みなどが報じられている。いずれも確定事項ではないが、ポンド買いや株式市場の買い反応など市場はポジティブに受け止めているようだ。
ドル円は147円台後半での取引。前日NY時間の米CPI発表後には147.67近辺まで買われたあと、一時146.50付近に急反落と激しい値動きがみられた。その後は再び買いが優勢となり、147円台を回復した経緯がある。きょうは東京市場で147円台前半での取引が続いたあとロンドン時間にかけてじり高の動きを示している。ロンドン序盤には高値を147.78近辺まで伸ばし、前日の32年ぶりの高値水準を一段と更新している。
ユーロドルは0.97台前半での取引。前日NY市場で0.96台前半から0.98台乗せまで上昇。その後は0.97台後半での揉み合いとなった。東京午前に再び0.9808近辺まで買われるも、その後は上値重く推移している。ロンドン序盤には安値を0.9719近辺まで広げた。足元では0.97台前半での推移。ユーロ円は144.42近辺を高値に143.59近辺まで軟化。いずれも前日の上昇に調整売りが入っている。対ポンドでは方向性を示さず神経質に振れている。
ポンドドルは1.12台半ばでの取引。昨日NY市場で1.11台から1.13台後半まで上昇したあと、1.13台前半に落ち着いた経緯がある。きょうは次第に上値が重くなっており、ロンドン序盤には1.1231近辺まで反落。ポンド円も167円付近で上値を抑えられると165.90台まで軟化した。ただ、トラス政権をめぐる報道に神経質に反応する落ち着かない相場展開となっている。法人減税引き上げ凍結が撤回される見込み、クワーテング英財務相が更迭される見込みなどが報じられている。いずれも確定事項ではないが、散発的なポンド買いがみられた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明