ロンドン市場では、ドル買いが優勢。ロンドン朝方はドル円の上昇が目立った。黒田日銀総裁が「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」と述べたことをきっかけに125円台後半から126円台に乗せ、高値を126.32レベルまで伸ばした。2002年5月以来、約20年ぶりの高値水準となった。その後の調整は浅く、126円付近での取引が続いている。この日は鈴木財務相、神田財務官、松野官房長官などから為替の安定が重要とのメッセージが発せられたが、市場の反応は限定的だった。ロンドン序盤に米10年債利回りが2.78%台へ上昇したこともドル買い圧力となった。ユーロドルは1.0810台へと軟化する場面があったが、東京朝方の安値には届かず、1.08台前半と前日からの安値圏で推移している。ポンドドルは一時1.3020台に上昇。3月英消費者物価指数が前年比+7.0%と1992年3月以来 30年ぶり高水準となったことに反応した。しかし、ドル高圧力に押されて1.2970台まで下落。その後は1.30台前半で揉み合っている。クロス円はドル円の堅調な動きとともに上昇。ユーロ円は136円台前半から126.75近辺へ、ポンド円は163円台前半から一時164円台乗せへと買われた。欧州株の上値は重いが、米株先物は前日の下げから反発。NY原油先物は102ドル台に乗せる堅調な動き。
ドル円は126円近辺での取引。黒田日銀総裁が「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」と述べたことをきっかけに125円台後半から126円台に乗せ、高値を126.32レベルまで伸ばした。2002年5月以来、約20年ぶりの高値水準となった。その後の調整は浅く、126円付近での取引に。政府からは為替の安定が重要とのメッセージが発生られたが、市場の反応は限定的だった。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前につけた1.0812レベルを安値にその後は売買が交錯している。ロンドン朝方につけた1.0845レベルを高値に1.08台前半と前日からの安値圏で推移している。ユーロ円はドル円とともに買われ、136円近辺から136.75レベルまで高値を伸ばした。対ポンドではやや買い戻しが入ったが、すぐに上値を抑えられている。プーチン露大統領が強硬姿勢を崩さず、早期の停戦見込みが後退していることがユーロの上値を抑えた面も。英国などから対ロ追加制裁が発表された。
ポンドドルは1.30台前半での取引。朝方に1.3026レベルまで買われる場面があった。3月英消費者物価指数が前年比+7.0%と1992年3月以来 30年ぶり高水準となったことに反応。しかし、ドル高圧力に押されると1.2974レベルまで安値を広げた。その後は売りも一服して1.30台へと小戻し。ポンド円は163円台前半から一時164.08近辺まで買われた。その後は163円台後半に高止まりしている。ユーロポンドは0.8340台まで買い戻しが入ったあとは、再び上値が重くなっており、0.8320-30レベルに押し戻されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明