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ドル買い優勢、米債利回り上昇、ドル円は143円台後半へ=ロンドン為替概況

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24

2022-10

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2022-10-24
市場予測
ドル買い優勢、米債利回り上昇、ドル円は143円台後半へ=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、米債利回り上昇、ドル円は143円台後半へ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米10年債利回りが3.49%付近から3.54%付近へと上昇する動きが下支えとなっている。米FOMCを控えて、大幅利上げ観測が広がっている。この日はスウェーデン中銀が政策金利を予想外の100bpの大幅引き上げを発表した。欧州株や米株先物・時間外取引は小高く推移していたが、この発表を受けて下落に転じた。市場の利上げ動向への関心度がうかがわれる動きだった。ドル円は米債利回り上昇に素直に反応して143円台前半から143.80近辺まで買われた。ユーロドルは1.00台前半から1.0000のパリティ水準まで軟化。ポンドドルは1.1460近辺まで買われたあとは1.1410近辺まで反落。ただ、一方通行のドル高ともならず売買が交錯している。この日は欧州債も売られており、米債との綱引きの面もあったようだ。ミュラー・エストニア中銀総裁は、今インフレと戦うべき、後になってからさらに利上げをするよりも、と利上げを急ぐべきと述べていた。ユーロ対ポンドではポンド買いが優勢。8月後半以降はユーロ買い・ポンド売りの流れが続いており、きょうは一服した格好。

 ドル円は143円台半ばでの取引。東京朝方につけた142.94レベルを安値にその後は上昇の流れとなった。ロンドン市場では米債利回りの上昇とともに一段と買われ、143.82レベルと9月14日以来の高水準となった。その後はやや売り戻されているが、下げは小幅にとどまっている。

 ユーロドルは1.00台前半での取引。東京朝方の1.0051レベルを高値に上値を抑えられている。ロンドン時間に入ると1.0000レベルまで下押しされた。ただ、大台割れには至らず上値重くも売買が交錯している。ユーロ円は144.04レベルまで買われたあとは、143.60台まで反落。東京午後からは上に往って来いとなっている。欧州株が序盤の上げを消して軟調に推移しており、ユーロ円の上値を抑えた面も。対ポンドではユーロが反落。このところの上昇の流れに調整が入っている。

 ポンドドルは1.14台前半での取引。東京朝方、ロンドン朝方に1.1460近辺まで買われたが、いずれも売り戻しに押されている。ただ、下値も1.1410近辺では下げ止まり、狭いレンジ相場が続いている。ポンド円は東京午前の163.38レベルを安値に買われている。ロンドン序盤には164.44近辺に高値を伸ばした。安値からは約1円幅の上昇となった。その後は164円台前半での揉み合い。ユーロポンドは0.8780近辺が重くなると、0.8750割れへと下落。このところもユーロ買い・ポンド売りの流れに調整が入る格好となっている。ポンド関連の目立った材料はでていない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明
 

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