昨日は調整の動きが広がったドル円。NY市場昼前に121円30銭割れまで値を落とした後は、じりじりと値を戻して121円台後半で東京朝を迎えた。
東京市場ではドル買い円売りの動きが優勢に。この後21時半に予定されている米雇用統計に関して、堅調な数字が見込まれており、米国の大幅利上げ期待を支えるとの期待がドル買いにつながっている面も。
米債利回りの上昇が見られ、特にここに来て低下が目立っていた10年債利回りなどが回復しており、ドル買いの動きを支えた。
昨日の米株安もあり、日経平均はやや軟調も、中国本土株が堅調で、アジア市場ではそれほど目立ったリスク警戒の動きにつながらず、円買い一服の動きも。
ドル円は昼にかけて122円70銭台まで上昇。雇用統計を控えて積極的なドル買いへの警戒感もあって、その後少し調整が入って122円40銭前後での推移に。
ユーロドルはもみ合い。ウクライナ情勢の楽観論が後退したことで昨日NY市場では売りが出る場面も、この時間帯の新規材料に欠け、動きが抑えられた。
ユーロ円は対ドルでのユーロの動きが抑えられている分、ドル円の動きに沿い、NY午後の134円50銭台から135円80銭台まで上昇。午後は調整が入って135円50銭前後に。
MINKABU PRESS 山岡和雅