米金利先高観も去ることながら、リスク回避の雰囲気がドルを押し上げているという。市場は米政策金利のピークアウトを既に織り込んでいるが、ドルは当面強含みで推移する可能性が高いと述べている。FRBが市場の想定以上に積極的にインフレ抑制に努める姿勢を強調する中で、世界の成長見通しは不透明感を強めている。そのため、ドルは利回りの優位性と安全資産としての性質から恩恵を受け続けるはずだとしている。ドル高のピークは今年ではなく、来年第1四半期末まで続くと予想しているようだ。
一方、流通のパイプラインの価格圧力が世界的に緩和されたことを示唆する証拠が増えつつあり、来年の米インフレが大幅に低下する可能性があるとの見方も出ている。コモディティ価格と輸送コストが低下しており、製品不足も緩和。労働市場のひっ迫もピークに達した感もあり、インフレ期待は低下傾向にあるという。そのような中でFRBは来年後半に利下げを実施する可能性があるという。
USD/JPY 144.77 EUR/JPY 139.01
GBP/JPY 155.86 AUD/JPY 93.37
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美