市場では、FRBは0.50%の大幅利上げと、9兆ドルまで拡大しているバランスシートの縮小を打ち出してくることを確実視している。ただ、それ自体はすでに織り込み済みで、市場はFRBがどの程度利上げに積極的なのかのヒントを待っている状況。
一方、パウエルFRB議長が市場の利上げ期待をどの程度支持するかによってFOMCに対するドルの反応が変わるとの声も聞かれる。パウエル議長が現段階で、市場の利上げ期待を支持する可能性は高いが、それがどの程度なのかを注目している。市場は6月、7月も大幅利上げの可能性を織り込んでおり、そのうち1回は0.75%の利上げを高確率で織り込んでいる状況。
一部からは、短期的に米国債利回りはさらなる上昇が想定されるほか、ファンド勢はドル高を見込んでロングポジションを積み上げている。ドルインデックスも2002年12月以来の高値水準まで上昇しているものの、さらにドルは買われる余地を残しているとの指摘も出ている。
USD/JPY 129.95 EUR/JPY 137.20
GBP/JPY 162.45 AUD/JPY 92.82
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美