ロンドン市場は、ポンドが売られている。英金融政策委員会では政策金利が25bp引き上げられて1.00%となった。6名の委員が25bp、3名が50bpの利上げを主張した。英中銀は今後数カ月の一段の金融政策引き締めが適切との見方を示す一方で、2023年の経済成長率をマイナス0.25%と予測。この内容を受けてポンドが急落している。ポンドドルは1.25台半ばから一時1.24台割れへ、ポンド円は163円付近から161円台前半へと下落。ユーロポンドも0.84台前半から0.85台乗せへと買われている。英中銀の発表前からドル買いの動きが優勢だった。ドル円は129円台前半から129.90台へと上昇。ユーロドルは1.06台を割り込むと1.0550付近へと下押しされている。いずれも前日の米FOMC後のドル売りの動きは一巡した。米10年債利回りは一時2.97%近辺まで上昇し、ドル買いの動きを下支えした。
ドル円は129円台後半での取引。アジア午前に128.76レベルまで下落した後、買いに流れが転じている。ロンドン時間には129円台後半へと上昇、高値を129.90台へと伸ばしている。米債利回りの上昇とともに、ポンドドルが急落したことがドル買いにつながった面があった。
ユーロドルは1.05台半ばでの取引。1.06ちょうど付近での揉み合いから下放れると安値を1.0552レベルまで広げた。ユーロ円はロンドン朝方に137.57レベルまで買われたあとは、売りに押されて137.10近辺まで反落した。対ポンドではユーロ買いが強まっている。英中銀の金融政策発表後のポンド売り・ユーロ買いに支えられている。
ポンンドドルは1.24近辺での取引。1.2580付近へと買われたあと英金融政策委員会の結果発表を迎えた。25bpの利上げを発表、6人が25bp、3人が5bp利上げを主張していた。今後数カ月の利上げの可能性が適切との見方が示された。一方で、来年にはマイナス成長となる予測が示され、ポンドが急落している。ポンドドルは1.25台後半から一時1.24台割れへ、ポンド円は163円付近から161円台前半へと下落している。ユーロポンドは0.84台前半から0.85台乗せへと急伸。
minkabu PRESS編集部 松木秀明